Copilot Studioのクレジットとは?1回の利用で何クレジット減るか

Copilot Studioのクレジットの仕組みと、1回の利用で減る数の数え方を整理した記事の表紙画像

Microsoft CopilotのエージェントをCopilot Studioで作ると、費用がクレジットという単位で数えられます。1回の質問でいくつ減るのか、つかみにくい単位です。

結論から言うと、Copilot Studioのクレジットは、使った機能ごとに決まった数が減る仕組みです。生成された回答は1回で2、エージェントのアクションは1回で5のように数えます。

この記事では、消費の数え方から月の見積もり方、残りの確認場所と足りないときの対処までを整理します。読み終えるころには、自社のエージェントがどれくらい使うかを見積もれます。

目次

Copilot Studioのクレジットはエージェントの利用量を測る単位

Copilot Studioのクレジットを購入し、環境に割り当て、エージェントが使うと減っていく流れを示した図

Copilot Studioのクレジット(Copilot クレジット)は、エージェントがどれだけ使われたかを測る単位です。回答やアクションなど機能ごとに決まった数が減り、組織が使ったクレジットの合計で費用が決まります。

Copilot Studioの公式ドキュメントでは、消費する数はエージェントの設計や、利用者が話しかける頻度、使う機能によって変わると説明されています。同じエージェントでも、使われ方しだいで月の消費は大きく変わります。

テナント全体で共有して使う

Copilot Studioの公式ドキュメントによると、購入したクレジットはテナント全体でまとめて1つの財布として使う仕組みです。テナントとは、会社や学校がMicrosoftのサービスを契約している単位のことです。

Copilot クレジットは、Copilot Studioだけの単位ではありません。ライセンスガイドでは、Copilot CoworkやDynamics 365、Power PlatformのAI機能でも同じクレジットを使うと書かれています。

ほかの製品でどう減るかは、Copilot Coworkのクレジット消費の目安で整理しています。

パック・従量課金・事前購入の3つで手に入る

クレジットの手に入れ方は、主に次の3つです。

スクロールできます
買い方 中身 価格
クレジットパック 月25,000クレジットを前払い 1パック月額29,985円
従量課金制 使った分を月末に後払い 1クレジット0.01ドル
事前購入プラン 1年分をまとめて前払い 量に応じて最大20%割引

価格はCopilot Studioの料金ページとライセンスガイドに載っています。ライセンスガイドによると、パックで買ったクレジットは月ごとに管理され、使い残しは翌月に繰り越せません。

事前購入プランも、使い残した分は1年の期間が終わると失効します。それぞれの買い方の比べ方は、Copilot Studioの料金プラン3種類の違いで詳しく扱っています。

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Copilot Studioのクレジットは機能ごとに決まった数が減る

Copilot Studioのクレジットの主な消費レートとして、従来型の回答1・生成された回答2・アクション5・社内データ検索10を並べた図

Copilot Studioのクレジットは、従来型の回答で1、生成された回答で2、エージェントのアクションで5のように、使った機能ごとに決まった数が減ります。1回の質問で複数の機能が動くと、その分が足し算されます。

回数で減る機能と、トークンという文字量の単位で減る機能があるため、まずは2つの数え方を分けて押さえておくと見積もりが楽になります。

回答・アクション・検索ごとの消費レート

Copilot Studioの公式ドキュメントに載っている、主な機能の消費レートは次のとおりです。

スクロールできます
機能 減るクレジット
従来型の回答(作成者が用意した決まった返事) 1回で1
生成された回答(AIがその場で作る返事) 1回で2
エージェントのアクション(判断や操作の手順) 1回で5
テナント グラフのグラウンディング(社内データの検索) 1回で10
エージェント フローのアクション 100件で13
コンテンツ処理ツール 1ページで8

同じドキュメントには、社内データを検索して答えるエージェントの例があります。1つの質問に対し、社内データの検索で10、生成された回答で2の合計12クレジットを使うことがあるという例です。

音声で話すエージェントは、1分あたりで数えます。声の種類によって、1分で10・35・75クレジットの3段階があります。

レートは改定されることがあるので、見積もる前に公式の請求レートのページで確かめてください。

公式ページ
請求レートと管理 - Microsoft Copilot Studio 標準ハーネスのCopilotクレジット管理と請求について学びましょう。

推論モデルはトークン数に応じて加算される

推論モデルとは、答える前に段取りを考えるタイプのAIモデルです。Copilot Studioの公式ドキュメントによると、推論モデルで動かすと機能ごとのレートに加えて、1,000トークンあたり10クレジットが上乗せされます。

トークンはAIが文章を処理するときの文字量の単位です。エージェントへの指示や、それまでの会話、検索で取ってきた情報もまとめて数えられます。

そのため、指示が長い、たくさんの情報を取ってくる、会話が長く続く、といった使い方では数回のやり取りで多くのクレジットが減ります。同じ内容を一時保存しておくプロンプトキャッシュから読んだ分は数えられません。

Copilotライセンスの利用者は無料の場合がある

Copilot Studioの料金ページによると、Microsoft 365 Copilotのライセンスを持つ人は、追加費用なしでMicrosoft 365の中の社内向けエージェントを作って使えます。消費レートの表でも、ライセンスを持つ利用者の欄は無料になっています。

ただし無料になるには条件があります。公式ドキュメントでは、従業員向けのエージェントを、ライセンスを持つ本人がサインインして使う場合に限るとしています。

エージェント フローも、エージェントから呼び出された実行だけが無料の対象で、それ以外のきっかけで動くフローは通常どおり減ります。社外向けに公開するエージェントには、別にCopilot Studioのプランが要ります。利用にはフェアユース(常識的な範囲の利用)の制限もあります。

ライセンスの範囲で何が無料になるかは、Copilotエージェントの料金と無料で使える範囲で整理しています。

Copilot Studioのクレジットは公式の計算例で見積もれる

Copilot Studioのクレジットを、1回の消費を出し、利用回数を掛け、月の量にする3つの手順で見積もる方法を示した図

Copilot Studioのクレジットは、1回の利用で動く機能のクレジット数に利用回数を掛けて見積もります。公式の計算例では、Webサイトのサポートエージェントで1日7,200クレジットになる例が示されています。

Copilot Studioの公式ドキュメントにある計算例は、次の3つです。

スクロールできます
例 計算 クレジット
Webサイトの顧客サポート 従来型の回答4回と生成された回答2回を1日900人 1日7,200
注文を受けて自動で動く社内向け アクション4回×5 20
推論モデルで答えるサポート 課金対象の14,100トークン 141

顧客サポートの例は、1人あたり8クレジットに900人を掛けた数です。1回の利用で何クレジットかを先に出し、利用回数を掛けると、自社のエージェントでも同じ形で見積もれます。

推論モデルの例は1つの追加質問に答えるだけの数字で、機能ごとのレートは別に足されます。公式も数字は例示だとしているため、実際の消費は試してから確かめるのが確実です。

公式は、エージェントの種類や利用量、使うツールを選んで消費量を予測できる、エージェント使用量の見積もりツールも案内しています。

Copilot Studioのクレジットの残りは管理センターで確認する

Copilot Studioのクレジットの残りを、管理者はPower Platform 管理センター、作成者はモニター ページで確認することを対比した図

Copilot Studioのクレジットの残りや消費の内訳は、管理者がPower Platform 管理センターの「ライセンス」から確認します。エージェントを作った人は、Copilot Studioのモニター ページで自分のエージェントの消費を見られます。

Power Platform 管理センターは、環境やライセンスを管理する管理者向けの画面です。管理者でない場合は、まずモニター ページで自分のエージェントの数字を見てみると状況をつかみやすくなります。

全体の残量は概要タブで見る

Power Platformの公式ドキュメントによると、全体の状況は「ライセンス」から「Copilot Studio」を選び、「概要」タブで確認します。

  • 従量課金制クレジットのカード
  • プリペイド キャパシティのカード
  • Copilot クレジット容量のタブ

プリペイド キャパシティのカードには、パックなどで前払いした容量の使用可能・割り当て済み・消費済みの数が出ます。従量課金制クレジットのカードには、その月に従量課金で請求されたクレジットの累計が出ます。

Copilot クレジット容量のタブでは、製品ごとの消費や、過去3か月の日ごとの推移、消費の多い環境が見られます。画面の名前は変わることがあるので、操作の前に公式の手順ページで確かめてください。

公式ページ
Copilot StudioのCopilot クレジットと容量を管理する - Power Platform Copilot StudioのCopilot クレジットと容量を管理する方法について説明します。

環境ごとの内訳はレポートで調べる

同じ画面の「環境」タブで環境を選ぶと、その環境で前払い分から引かれた数や、従量課金で請求された数が見られます。一覧には、クレジットを使っているエージェントと機能の名前も並びます。

細かく調べたいときは、概要タブの「レポートのダウンロード」を使います。環境・エージェント・ユーザーの3種類のレポートを取れるので、公式ドキュメントのとおり環境のレポートから見ると、どこで使っているかを絞り込めます。

レポートには、1回の会話ごとの消費やトークン数までは出ません。急に増えた原因を探すときは、増える前と後の期間で詳しいレポートを取り、エージェントや機能ごとに並べて比べます。

作成者はモニター ページで確認できる

Copilot Studioの公式ドキュメントによると、エージェントの「モニター」ページで、選んだ期間に使ったクレジットの合計が見られます。「課金の表示」を選ぶと、消費の推移や、機能ごとの内訳、月の上限に対する残りのグラフが出ます。

新しく使った分が反映されるまでには数時間かかります。また、モニター ページには課金されたクレジットだけが出るため、管理センターのレポートより少なく見えることがあります。

Copilot Studioのクレジットが足りないとエージェントが止まる

Copilot Studioのクレジットが足りないときの対処として、割り当て直し・追加購入・従量課金の3つを並べた図

Copilot Studioのクレジットが前払い分の125%に達すると、その環境のエージェントは応答しなくなります。止めないためには、容量を割り当て直すか、追加で購入するか、従量課金で超過分をまかなう設定をしておきます。

前払いの容量を少し超えても、すぐには止まりません。業務が急に止まらないよう、ある程度の超過は猶予として認められています。

前払い容量の125%でブロックされる

Copilot Studioの公式ドキュメントによると、テナントの消費が前払い容量の125%に達すると、その環境のエージェントがブロックされます。進行中の会話の途中でも応答しなくなるため、利用者には「このエージェントは現在利用できません」という案内が出ます。

このとき、テナントの管理者にはメールで通知が届き、Power Platform 管理センターにも通知が表示されます。

超過分を従量課金の課金プランに請求する設定の環境は、前払い分が足りなくてもブロックされません。ただし、管理者が無効にしたエージェントや、月の上限に達したエージェントは止まったままです。

エージェント フローは新しい実行だけ止まる

エージェント フローとは、決まった手順を自動で続けて実行する仕組みです。公式ドキュメントによると、環境にクレジットが残っていないと、新しいエージェント フローの実行だけがブロックされます。

すでに動いている実行は最後まで終わり、エージェントはフローを使わない質問には答え続けます。前払いのクレジットが更新されると、毎月この制限はリセットされます。

なお、Power Automateのクラウド フローは、Copilot クレジットではなくPower Automateのライセンスで動くため、この制限の対象外です。テストチャットからのテスト実行も、エージェント フローの容量を使いません。

割り当て直し・追加購入・従量課金で補う

容量が足りなくなったときの対処として、公式ドキュメントは次の3つを挙げています。

  1. 他の環境から容量を割り当て直す
  2. 容量を追加で購入する
  3. 超過分を従量課金でまかなう

割り当ては、管理センターの概要タブで「Copilot クレジットの管理」を選んで、環境ごとの数を入力します。同じ画面の「容量超過」では、割り当てを使い切ったあとに、テナントの残りを使うか、従量課金の課金プランに請求するかを選べます。

どちらも有効にしていない環境は、割り当てた分しか使えません。使い切ると止まるおそれがあるため、止めたくないエージェントがある環境は先に設定しておきましょう。従量課金の始め方は、Copilot Studioの従量課金の仕組みと設定で手順を追っています。

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Copilot Studioのクレジットは設定と使い方で節約できる

Copilot Studioのクレジットを節約する方法として、推論モデルを絞る・指示を簡潔にする・新しい会話にする・月の上限を決めるの4つを並べた図

Copilot Studioのクレジットの使いすぎは、公式ドキュメントが挙げる次の4つで抑えられます。

  • 推論モデルは深い推論が要る場面だけに使う
  • 指示を簡潔にし、ナレッジを絞る
  • 話題が変わったら新しい会話を始める
  • エージェントごとに月の上限を決める

上の3つは、推論モデルで数えるトークンを減らす工夫です。指示を短くまとめる考え方は、Copilotエージェントの指示の書き方が参考になります。

月の上限は、管理者が管理センターの「エージェントの管理」から設定します。上限に近づくと通知が届き、達するとエージェントが自動でオフになりますが、上限はすぐには効かず、少し超えて応答することがあるため、余裕を持たせた値にしておきます。

Copilot Studioのクレジットに関するよくある質問

Copilot Studioのクレジットは翌月に繰り越せますか?

パックで購入したクレジットは繰り越せません。購入した容量は月ごとに管理され、使わなかった分は翌月に持ち越されない決まりです。事前購入プランで1年分をまとめて買った場合も、年度の終わりに残りは失効します。毎月の消費が読めないうちは、パックを多めに買うより、従量課金と組み合わせるほうが無駄を出しにくくなります。

Copilot クレジットはCopilot Studio以外でも使われますか?

使われます。Copilot クレジットは、Copilot Studioのエージェントだけでなく、Copilot CoworkやDynamics 365、Power PlatformのAI機能などでも共通の単位です。同じテナントでこれらを使っていると、消費は合算されるため、Copilot Studioだけの予算と考えずに管理センターで全体の消費を確認しておくと安心です。

Copilot Studioのクレジットは個人でも買えますか?

個人向けの購入方法はありません。クレジットのパックはテナント全体向けのライセンスとして販売されており、組織の管理者が購入して環境に割り当てます。試してみたいだけなら、職場か学校のアカウントで無料試用版に登録し、エージェントを作ってテストチャットで動きを確かめる方法があります。試用版ではエージェントを公開できません。

Copilot Studioの1クレジットは日本円でいくらですか?

公式に円建ての1クレジットの単価は示されていません。パックは25,000クレジットで月額29,985円なので、割り算すると1クレジットあたり約1.2円です。従量課金は1クレジット0.01ドルのドル建てで、円での金額は為替で変わります。

使ったクレジットはどのくらいで画面に反映されますか?

Copilot Studioのモニター ページでは、新しく課金されたクレジットが反映されるまでに数時間かかります。直前に試した会話の消費がすぐに表示されなくても、故障ではありません。正確な内訳を調べたいときは、時間をおいてから管理センターの消費レポートをダウンロードして確かめます。

まとめ:Copilot Studioのクレジットは機能ごとの消費で管理する

Copilot Studioのクレジットは機能ごとに減り、見積もってから買い、残りを確認して管理することをまとめた図

Copilot Studioのクレジットは、回答やアクション、社内データの検索ごとに決まった数が減る単位です。まずは自社のエージェントが1回の利用で何クレジット使うかを出し、利用回数を掛けて月の消費を見積もるところから始めると、買い方や上限の値を決めやすくなります。

運用が始まったら、管理センターやモニター ページで実際の消費を確かめ、見積もりとのずれを調整していきます。エージェントの作り方や設計の工夫は、次の記事で順を追って確認できます。

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この記事を書いた人

生成AIテックを運営する編集部です。SEOを専門とするデジタルマーケティングの実務家が、生成AIツールを仕事で毎日使う立場から記事を制作しています。記事はAIと人のハイブリッドで制作し、公開前に人の目で事実確認と編集を行っています。

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