AIにコードを書かせたいと思ったとき、CodexとClaude Codeのどちらを選べばよいか迷っていないでしょうか。比較記事を読んでも、評価が割れていて決めにくいものです。
結論から言うと、2つは使える場所も定額の入口の月額もほぼ同じで、大きな違いは契約するAIと無料プランの有無です。ChatGPTを契約中ならCodex、Claudeを契約中ならClaude Codeから試すのが無駄のない順番です。
この記事では、料金と使える場所から、安全の初期設定や指示ファイルの違いまでを公式情報で並べます。読み終えるころには、自分がどちらから始めるべきか判断できます。
CodexとClaude Codeの違いは契約するAIのプラン

CodexはOpenAIがChatGPTのプランで提供し、Claude CodeはAnthropicがClaudeのプランで提供するAIコーディングツールです。どちらもコードを読み、ファイルを編集し、コマンドを実行するエージェント型(目的を伝えるとAIが手順を組み立てて進めるタイプ)です。いちばん大きな違いは、ChatGPTとClaudeのどちらのプランを契約するかです。
| 項目 | Codex | Claude Code |
|---|---|---|
| 提供元 | OpenAI | Anthropic |
| 契約するプラン | ChatGPTのプラン | Claudeのプラン |
| 無料プランでの利用 | Freeで試せる | 使えない |
| 定額の入口 | Plus(月20ドル) | Pro(月20ドル) |
| プロジェクトの指示ファイル | AGENTS.md | CLAUDE.md |
Codexは、ChatGPTの中でChat・ChatGPT Workと切り替えて使う開発者向けの画面です。コードのデバッグやテストの実行、プルリクエストのレビューなどを任せられます。一方のClaude Codeについては、Claude CodeとClaudeのチャットの違いで詳しく扱っています。
CodexとClaude Codeは使える場所がほぼ同じ

CodexとClaude Codeは、どちらもデスクトップアプリ・ターミナル(CLI)・コードエディタの拡張・クラウドで使えます。比較記事でよく見る「Codexはクラウド、Claude Codeは手元」という分け方は、現在の公式の案内では当てはまらず、使える場所に大きな差はありません。
| 使う場所 | Codex | Claude Code |
|---|---|---|
| デスクトップアプリ | ChatGPTデスクトップアプリで「Codex」を選ぶ | ClaudeデスクトップアプリのCodeタブ |
| ターミナル | Codex CLI | Claude Code(CLI) |
| コードエディタ | Codex IDE拡張 | VS Code・JetBrainsの拡張 |
| クラウド | Codex Cloud | Web版(claude.ai/code) |
ChatGPT Learnのクイックスタートでは、Codexはデスクトップアプリから始める方法が推奨されています。CLIはターミナル(文字でコマンドを打ってパソコンを操作する画面)から使う形のことで、ターミナルに慣れていない人でもデスクトップアプリなら始められます。始め方はCodexをデスクトップアプリで始める手順とClaude Codeのデスクトップアプリの始め方で確認できます。
クラウドで作業を任せられる点も共通です。Codex Cloudはパソコンがスリープ中でも作業が進み、Claude CodeのWeb版も長時間のタスクや複数のタスクの並行実行に向くとされています。なおCodex CLIはGitHubでソースコードが公開されたオープンソースで、ライセンスはApache-2.0です。

CodexとClaude Codeの料金は月20ドルから並ぶ

CodexとClaude Codeの定額の入口は、どちらも月20ドル(ChatGPT Plus・Claude Pro)です。違いが出るのは無料プランで、CodexはFreeでも試せますが、Claude Codeは無料プランでは使えません。
| プラン | Codex(ChatGPT) | Claude Code(Claude) |
|---|---|---|
| 無料 | Free(0ドル・デスクトップアプリで軽量モデル) | Free(Claude Codeは使えない) |
| 低価格 | Go(月8ドル) | なし |
| 定額の入口 | Plus(月20ドル) | Pro(月20ドル・年払いは月17ドル相当) |
| 使う量が多い人向け | Pro(月100ドルから) | Max(月100ドルから) |
| チーム向け | Business(1ユーザー月20ドルから) | Team(1シート月20ドルから) |
無料で試せるのはCodexだけ
ChatGPT Learnの料金ページによると、CodexはFree(月0ドル)でもデスクトップアプリで軽量モデルを使えます。Claude Codeの公式セットアップページは「無料の claude.ai プランには Claude Code アクセスは含まれていません」と明記しています。お金をかけずに試せるのはCodexのFreeだけです。
ただしFreeとGoで料金ページが案内しているのはデスクトップアプリでの利用で、順次展開とされています。Claude Codeを無料で使う方法がない理由はClaude Codeは無料で使えるかで整理しています。Freeで使える範囲は変わることがあるので、公式の料金ページで現在の内容を確かめてください。

定額の入口はどちらも月20ドル
ChatGPT PlusとClaude Proは、どちらも月20ドルです。PlusではWeb・Codex CLI・IDE拡張・iOSでCodexを使えるようになり、ProではClaude Codeを使えます。
Claudeの料金ページは「表示価格には適用される税金が含まれていません」と表示しており、Claudeの料金は税別です。Codexのプランごとの違いはCodexの料金プランの比較で詳しく扱っています。Claude Codeを含むプランの月額は改定されることがあるため、申し込む前にClaudeの料金ページで確かめてください。

CodexとClaude Codeはチャットと利用枠を共有する

CodexはChatGPT Workと、Claude CodeはClaudeのチャットと、同じ利用枠を共有します。コーディング以外の使い方が多いほど、コーディングに使える量が減る点はどちらも同じです。
ChatGPT Learnの料金ページによると、Codexの利用枠は5時間ごとの目安で示され、Plusではモデルによって5時間あたり5〜45回から350〜3,000回まで幅があります。クラウドの作業はローカルより多く消費し、上限に達したPlusとProはクレジットを買い足して続けられます。Claudeのヘルプセンターでは、ProとMaxの上限はClaudeとClaude Codeで共有されると説明されています。
Claude Proの上限の仕組みはClaude Proの利用制限の仕組みで確認できます。なお、どちらもAPIキーで使うこともでき、その場合はプランの枠ではなくAPIの従量課金で料金がかかります。
CodexとClaude Codeは安全の初期設定が違う

Codexは手元の作業ではサンドボックスで触れる範囲を作業フォルダに絞り、ネットワークは既定でオフです。Claude Codeは権限モードで動き、Manualモードではファイルの編集やコマンドの実行の前に確認を求めます。勝手に変更されるのを防ぐ仕組みは、両方とも初めから用意されています。
ChatGPT Learnの安全のページによると、Codexの推奨のAuto設定ではフォルダ内のファイルの読み書きとコマンドの実行を自動で行います。フォルダ外の編集やネットワークが必要なコマンドだけ承認を求める形です。サンドボックスは、AIが触れるファイルやネットワークを制限する囲いのことです。
Claude Codeの公式セキュリティページによると、Manualモードは読み取り専用の権限で始まり、変更のたびに確認します。一方、Claude Codeのサンドボックスは既定でオフで、必要に応じて設定します。最初に見直したい設定はClaude Codeのセキュリティ設定で紹介しています。

CodexとClaude Codeは指示ファイルの名前が違う

Codexはプロジェクトの決まりをAGENTS.mdから、Claude CodeはCLAUDE.mdから読み込みます。どちらも、プロジェクトの構成やテストの手順、守るべき決まりを書いておくと、毎回同じ指示を繰り返さずに済むファイルです。
Claude Codeの公式ドキュメントによると、リポジトリにAGENTS.mdが既にある場合、Claude CodeはCLAUDE.mdの代わりにそれを読み取れます。Codex向けに書いた決まりをClaude Codeでも使い回せるため、併用や乗り換えのときに指示を一から書き直す必要はありません。
CodexではCLIの /init で、AGENTS.mdの雛形を作れます。Claude Codeは作業しながら自動メモリも作るため、何も書かなくてもセッションをまたいで学習内容が残ります。
CodexとClaude Codeはどちらを契約中かで選ぶ

CodexとClaude Codeは使える場所も入口の月額も近いため、すでに契約しているAIのほうから使い始めるのが無駄のない選び方です。どちらも契約していないなら、無料で試せるCodexから始められます。
- ChatGPTを契約中ならCodex
- Claudeを契約中ならClaude Code
- コードを扱わないならどちらも不要
ChatGPTを契約中ならCodexから
ChatGPTのプランを契約しているなら、追加の申し込みなしでCodexを使えます。PlusかProならWeb・CLI・IDE拡張まで追加料金なしで使えるため、まず手元のプランで試す価値があります。
ただし利用枠はChatGPT Workと共有なので、資料づくりにも多く使う人は上限に早く達します。上限に当たる日が続くようなら、クレジットか上位プランを検討する目安になります。
Claudeを契約中ならClaude Codeから
Claude ProかMaxを契約しているなら、同じプランのままClaude Codeを使い始められます。デスクトップアプリのCodeタブなら、ターミナルを使わずに始められます。
逆に、無料プランのままではClaude Codeは使えません。ProとMaxではチャットと上限を共有するため、両方を多く使う人は上限の残りに気を配る必要があります。始め方はClaude Codeの使い方の4ステップで確認できます。
コードを扱わないならどちらも不要
CodexもClaude Codeも、コードを書く・直す作業のための道具です。資料づくりなどコード以外の仕事が中心なら、ChatGPT WorkやClaude Coworkのほうが目的に合います。
ChatGPTではWorkが資料作成など完成物を出す作業の担当です。Anthropicの公式ページも、Claude Coworkをコーディング以外の知識労働向けと説明しています。
CodexとClaude Codeの比較に関するよくある質問
CodexとClaude Codeは併用できますか?
併用できます。2つは別の会社のサービスなので、ChatGPTとClaudeのそれぞれのプランを契約すれば両方を使えます。Claude CodeはCodex向けの指示ファイルであるAGENTS.mdも読めるため、同じプロジェクトで使い分けるときも決まりを二重に書かずに済みます。ただし料金はそれぞれのプランでかかります。
CodexとClaude CodeはAPIキーでも使えますか?
どちらもAPIキーで使えます。CodexはAPIキーでサインインするとCLI・SDK・IDE拡張で使え、料金はAPIの従量課金になり、クラウド機能は使えません。Claude CodeはClaude Consoleのアカウントで前払いのクレジットから支払う形で使えます。月額を固定したい人はプランで使うほうが分かりやすい選び方です。
CodexとClaude Codeの料金は日本円でいくらですか?
両社とも公式の料金ページはドルで表記しており、円での金額は示していません。入口のChatGPT PlusとClaude Proはどちらも月20ドルです。Claudeの料金は税別で、日本の利用者には消費税が別にかかります。円での支払額は、申し込み画面に表示される金額を確かめてから契約してください。
まとめ:CodexとClaude Codeは契約中のAIから試す

CodexとClaude Codeは、使える場所も入口の月額もほぼ同じです。迷ったら、いま契約しているAIのほうから小さな作業を任せてみるのが、お金も手間もかけない始め方です。
- 契約中のAIのプランで使えるほうを開く
- デスクトップアプリから小さな修正を1つ頼む
- 合わなければ、もう一方も試して比べる
もう一方を試したくなったら、次の記事も参考になります。
