「Copilot」と名の付くサービスが増えすぎて、自分が使っているものが何なのか分からなくなっていないでしょうか。上司や同僚が話すCopilotと、自分のアプリのCopilotが同じ機能かも気になるところです。
結論から言うと、Copilotは提供元と対象で大きく6種類に分かれます。無料の個人向けアプリから法人向け、開発者向けまで、名前は似ていても契約先はそれぞれ別です。
この記事では、Microsoft CopilotからGitHub Copilotまで6種類の違いを整理します。読み終えるころには、自分に必要なCopilotがどれか判断できるようになります。
Microsoft Copilotは無料版とPremiumの2段階がある

Microsoft Copilotは、無料のWeb版・アプリ版と、Word・Excelなどのアプリ内で使えるMicrosoft 365 Premium(月額3,200円)の2段階に分かれます。個人が最初に触れるのは、たいてい無料版のほうです。
無料版はサインインなしでも、基本的なチャット・Web検索に基づく回答・画像生成が使えます。ただしファイルやメール・カレンダーとの連携はなく、無料版と有料版の細かい違いは別記事にまとめています(Microsoft公式サポート)。
有料版のMicrosoft 365 Premiumでは、Word・PowerPoint・OutlookなどのアプリでCopilotを直接使えます。利用上限が引き上げられ、Researcher・Analystへの独占アクセスも加わります。料金はMicrosoft公式ストアによると月額3,200円、年額32,000円(いずれも税込)です。
個人向け有料プランだった「Copilot Pro」は、新規販売がすでに終了しています。既存契約者は解約するか移行案内に従う形になり、詳しい移行先はCopilot Proの終了と移行先で解説しています。

Microsoft 365 Copilotは法人向けのOffice組み込み機能

Microsoft 365 Copilotは、法人・組織向けにOfficeアプリへ組み込まれるCopilot機能群のブランド名です。個人向けのMicrosoft Copilotとは別契約になります。
単体で契約することはできず、既存のMicrosoft 365 Business Standard・Premiumなどのプランへのアドオンとして提供されます。料金はMicrosoft 365 Copilot公式サイトによると、年払い契約でユーザーあたり月額3,148円(税抜)です。
「Microsoft 365」は、Word・Excel・PowerPoint・OutlookなどのOfficeアプリとクラウドストレージをまとめたMicrosoftのサブスクリプション名です。Microsoft 365 CopilotもMicrosoft 365 Premiumも、このMicrosoft 365ファミリーの中でCopilot機能を強化したプランという位置づけになります。
Copilot Coworkはチャットと違い作業を代行するエージェント

Copilot Coworkは、Microsoft 365 Copilotに含まれるエージェント型の機能です。質問に答えるだけのチャット型Copilotと違い、タスクを最初から最後まで自律実行し、完成した成果物を返します。
具体的には、メールの下書きや会議の設定、資料作成など複数ステップの作業をまとめて代行します。2026年6月16日に全世界で一般提供が始まりました(Copilot Cowork公式ページ)。仕組みや料金の詳細はCopilot Coworkとは何かで解説しています。
利用にはMicrosoft 365 Copilotライセンスが必須で、単体契約はできません。ライセンス料金に加えてタスク量に応じた従量課金が発生する仕組みで、Copilot Coworkの料金の目安も参考にしてください。

GitHub CopilotはGitHub提供の開発者向けCopilot

GitHub Copilotは、Microsoftではなく子会社のGitHubが提供する、ソフトウェア開発者向けのAIコーディング支援ツールです。エディタでのコード補完やチャット支援が中心の機能です。
個人向けにはFree・Pro・Pro+・Maxの4プラン、チーム向けにはBusiness・Enterpriseの2プランがあります。料金は月10〜100ドルの幅で、詳細はGitHub Copilot公式ページで確認できます。学生や教育者、オープンソース貢献者向けの無償枠も用意されています。
ExcelのCOPILOT 関数はセルに直接使う数式機能

COPILOT 関数は、Excelのセルに直接「=COPILOT(prompt, [context])」と入力して使うAI関数です。チャット画面で使うCopilotアシスタントとは別物の数式機能として動作します。
現時点ではMicrosoft 365 InsiderプログラムとFrontierプログラムの参加者向けの段階で、全ユーザーへの一般提供はされていません(Microsoft公式サポート)。Excel全体でのCopilotの使い方はExcelのCopilotの使い方で詳しく解説しています。

Copilot+ PCはソフトでなくAI処理チップを積んだPCの規格

Copilot+ PCは、40 TOPS以上の高速NPU(AI処理チップ)を搭載したWindows 11 PCの規格です。ここまで見てきたアプリやサービスのCopilotとは軸が違い、パソコンのハードウェア区分を指します。
すべてのWindows PCが該当するわけではなく、固有のシステム要件を満たす一部の機種だけが対象です(Microsoft公式サイト)。
Copilot自体は、通常のWindows PCやMacでも個人向けMicrosoft Copilotとしてすでに使えます。Copilot+ PCは、そのCopilotを含むAI機能全体が快適に動くための専用チップを積んだ土台という位置づけです。
利用シーン別にどのCopilotが必要かを見分ける

自分に必要なCopilotは、使う場面によって変わります。個人利用・会社の業務・開発の3つに分けて確認します。
個人利用ならMicrosoft Copilotの無料版から
個人で使うなら、まずサインイン不要の無料版で気軽に試すのが近道です。物足りなくなったらMicrosoft 365 Premiumへの移行を検討します。具体的な始め方はMicrosoft Copilotの使い方にまとめています。

会社の業務ならMicrosoft 365 Copilot
勤務先のOfficeアプリでCopilotを使いたい場合は、個人契約ではなく会社のライセンス契約が必要になります。導入や契約プランの判断は、勤務先の情報システム部門や管理者が行うのが一般的です。
開発ならGitHub Copilotが対象
コードを書く開発者が使うのは、Microsoft 365 CopilotではなくGitHub Copilotです。個人ならまず無料プランで試してから判断するのが現実的で、チーム開発ならBusinessプランを検討します。
Copilotの種類に関するよくある質問
Copilotには何種類ありますか?
個人向けの無料Microsoft Copilot、Microsoft 365 Premium、法人向けのMicrosoft 365 Copilot(Copilot Coworkを含む)、開発者向けのGitHub Copilot、ExcelのCOPILOT 関数、ハードウェア区分のCopilot+ PCの6種類に大別できます。名前は同じでも提供元・契約先が異なります。
Microsoft 365 Copilotにはどんな種類がありますか?
Microsoft 365 Copilotは法人向けOfficeアプリ組み込み機能全体のブランド名で、単発の質問に答えるチャット機能と、タスクを自律実行するエージェント機能のCopilot Coworkが含まれます。Coworkは単体契約できず、Microsoft 365 Copilotライセンスの一部として使います。
GitHub Copilotにはどんな種類がありますか?
個人向けにFree・Pro(月10ドル)・Pro+(月39ドル)・Max(月100ドル)、チーム向けにBusiness(ユーザーあたり月19ドル)・Enterprise(ユーザーあたり月39ドル)の6プランがあります。学生や教育者向けの無償枠も用意されています。
Copilotの有料版には何種類ありますか?
個人向けはMicrosoft 365 Premium(月額3,200円)、法人向けはMicrosoft 365 Copilotアドオン(月額3,148円/ユーザー)、開発者向けはGitHub Copilot Pro(月10ドル〜)と、用途によって契約先そのものが分かれます。旧来のCopilot Proは新規販売を終了しています。
Copilotの契約には何種類ありますか?
大きく分けると、個人が自分の財布で契約する消費者向け契約、勤務先が契約する法人向け契約、開発者が個人または会社で契約するGitHub Copilotの3系統があります。同じ「Copilot」でも自分のアカウントか会社のアカウントかで契約主体が変わります。
まとめ:Copilotの種類は「誰向けか」で見分けられる

Copilotという名前は、MicrosoftとGitHubの複数の製品にまたがるブランド名です。誰が使うかという軸で見分けると混乱しません。
次に取るべき行動を整理すると、次のとおりです。
- 個人利用は無料版のMicrosoft Copilotから試す
- 業務利用は会社のMicrosoft 365 Copilotライセンスを確認する
- 開発用途はGitHub Copilotのプランを比較する
- Excel特化ならCOPILOT 関数の提供状況を確認する
個別のCopilotをさらに詳しく知りたい方は、次の記事もあわせてご覧ください。
