Notta MemoとPlaud Noteを徹底比較!選ぶべきAIボイスレコーダーは?

Notta MemoとPlaud Noteを徹底比較!選ぶべきAIボイスレコーダーはどっち?

会議、インタビュー、そしてスマートフォンの通話まで、音声を録音してAIが自動で文字起こし・要約してくれる「カード型AIボイスレコーダー」。

その代表格である「Notta Memo」と「Plaud Note」は、どちらも非常に魅力的ですが、いざ購入しようとすると、「結局、どっちが自分に合ってるの?」「最新のProモデルと何が違う?」「AIの利用料まで含めると、トータルでどっちが安いの?」と、多くの疑問にぶつかります。

この記事では、そんな悩みを持つあなたのために、「Notta Memo」と「Plaud Note」シリーズ(初代・Pro)を7つの重要な項目で徹底的に比較します。

「トータルコスト」「通話録音の仕組み」「AI機能」、そして多くの人が誤解している「充電ケーブルの真相」まで、この記事を読めば、あなたに最適な一台が明確になります。

この記事でわかること
  • Notta Memo、Plaud Note Pro、Plaud Note(初代)3モデルの具体的な違い
  • AI利用料(サブスク)を含めた「トータルコスト」で、どちらが本当に安いか
  • 「通話録音」の仕組みと、利用シーン別(会議・通話)のおすすめ
  • 見落としがちな「充電ケーブル」の真相と、ハードウェアの使い勝手
目次

【結論】Notta MemoとPlaud Note| 悩み別のおすすめ早見表

まず結論から。あなたの「使い方」によって、選ぶべきデバイスは明確に分かれます。

あなたの悩み・使い方おすすめのデバイス
AIの文字起こしや要約を、時間を気にせずヘビーに使いたいNotta Memo
すでにNotta(アプリ)の有料プランに入っているNotta Memo
初期費用(本体代)を少しでも安く抑えたいNotta Memo
通話録音の品質・手軽さを何よりも最優先したいPlaud Note(初代 or Pro)
デバイス単体で録音状況などを確認したい(ディスプレイが欲しい)Plaud Note Pro
AIのマインドマップ生成機能を使ってみたいPlaud Note(初代 or Pro)
月300分までの利用で、AI維持費を永久0円にしたいPlaud Note(初代 or Pro)

この記事では、なぜこの結論になるのか、詳細な比較データと(開発背景にまで触れた)「充電端子の真相」なども含めて、どこよりも深く解説していきます。

比較対象はこの3モデル!Notta Memo・Plaud Note Pro・Plaud Note(初代)

今回の比較では、市場で特に注目されている、形状が似た「カード型」の3モデルを対象とします。それぞれの特徴を簡潔に見ていきましょう。

Notta Memo(ノッタ メモ)

Notta Memo(ノッタ メモ)

「Notta Memo」は、高精度なAI文字起こしサービスとして圧倒的なシェアを持つ「Notta」が、2025年6月に発売した専用ボイスレコーダーです。最大の強みは、既存の強力なNottaサービス(スマホアプリやPC版)とシームレスに連携すること。薄さ3.5mmという驚異的な携帯性も魅力です。

Plaud Note Pro(プラウドノート プロ)

Plaud Note Pro

Plaud Note Pro」は、Plaud Noteシリーズの最新・最上位モデル(2025年発表)です。初代モデルの強みを引き継ぎつつ、新たにディスプレイを搭載し、録音状況やモードをデバイス単体で確認できるようになりました。録音中に重要な箇所をマークできる「Highlightボタン」も備え、プロフェッショナルな利用に応えます。

Plaud Note(初代)

PLAUD NOTEは使えない?購入者・非購入者向けに解説

Plaud Note(初代)」は、2023年に登場し、「カード型AIレコーダー」市場を切り開いたスタンダードモデルです。MagSafe対応でiPhoneの背面に吸着させ、スマートフォンの通話を高音質で録音できる機能が最大の特徴。現在も通話録音をメインに使いたいユーザーから根強い人気があります。

※参考:Plaud NotePin(ウェアラブル型)との違いは?

PLAUD NotePin公式サイト

Plaudには、上記以外に「Plaud NotePin」というモデルもあります。これはクリップ式の「ウェアラブル型」で、胸ポケットや襟に装着してハンズフリーで録音することに特化しています。

この記事では、形状や用途が似ている「カード型」の3モデル(Notta Memo, Plaud Note Pro, 初代Plaud Note)の比較に焦点を当てます。

【徹底比較】Notta Memo vs Plaud Note 違いを7つの項目でチェック

まずは、Notta Memo、Plaud Note Pro、Plaud Note(初代)の3モデルが具体的にどう違うのか、スペックと機能が一目でわかる一覧表で比較します。

スクロールできます
比較項目Notta MemoPlaud Note ProPlaud Note(初代)
本体価格(税込)約18,800円〜23,500円約30,800円約27,500円
サイズ約86×55×3.5mm約85.6×54×3mm約85.6×54×3mm
重量約28g約30g約30g
ハードの特徴驚異的な薄さ(3.5mm)ディスプレイ搭載 HighlightボタンMagSafe対応(薄さ3mm)
マイク4つのMEMSマイク +骨伝導マイク高性能マイク(詳細非公開)VCSセンサー(通話録音用) +指向性マイク
通話録音の仕組み骨伝導センサー (スマホ背面に密着)振動検知センサー (スマホ背面に密着/MagSafe)振動検知センサー (スマホ背面に密着/MagSafe)
連続録音時間最大30時間最大50時間最大30時間
内蔵ストレージ32GB64GB64GB
充電端子専用マグネットケーブル専用4ピンケーブル専用マグネットケーブル
AI基盤NottaPlaud IntelligencePlaud Intelligence
使用エンジンNotta独自エンジンWhisper / AzureWhisper / Azure
AI独自機能(Nottaアプリ機能に準拠)マインドマップ生成 Press to Highlightマインドマップ生成
AI無料枠(購入後)Notta無料プラン (月120分)永久無料(月300分) +購入特典600分永久無料(月300分)
AI有料プラン(例)Nottaプレミアム(月1,800分) 年額 14,220円※年間Pro(月1,200分) 年額 16,800円年間Pro(月1,200分) 年額 16,800円

※Nottaプレミアムプラン(Web版・年払い・税込)の価格です。

比較1:【AI機能】文字起こし・要約・独自機能の比較

デバイスで録音した後、AIがどれだけ賢く処理してくれるかは、最も重要な比較ポイントです。

AIエンジンの違い(Notta独自 vs PlaudのWhisper)

両者は、AI処理を行う「頭脳(AI基盤)」が根本的に異なります。

「Notta Memo」は、AI文字起こしサービスとして長年の実績がある「Notta」の独自エンジンを使用しています。Nottaは特に日本語の会議やインタビューの文字起こしに最適化されており、専門用語や話し言葉の認識に強いと定評があります。

一方、「Plaud Note」は、独自の「Plaud Intelligence」というAI基盤を使用しています。公式サイト(日本)によると、そのエンジンはOpenAIの「Whisper」や「Microsoft Azure」の高度なアルゴリズムを活用していると明記されています。Whisperは、非常に高い汎用性と精度を持つエンジンとして世界的に有名です。

簡単に言えば、「会議特化型のNotta」と「汎用・高性能型のPlaud」という思想の違いがあります。

文字起こし精度・速度

どちらもAIボイスレコーダーとしては最高水準の精度を誇りますが、上記のエンジン特性から、得意分野がやや異なります。

Notta Memoは、日本語のビジネス会議、ZoomなどWeb会議の録音データ、カチッとしたインタビューの文字起こしにおいて、安定した高精度を発揮します。

Plaud Noteは、Whisperエンジンをベースにしているため、雑音が多い環境や、ややラフな会話、専門用語が飛び交う講義などでも、文脈を理解して正確に文字起こしする能力が期待できます。

速度については、どちらもWi-FiやBluetooth経由でデータをクラウドにアップロードした後、数分で文字起こしが完了するため、体感速度に大きな差はありません。

AI要約と独自機能(Plaudのマインドマップ生成)

文字起こし後の「付加価値」において、Plaud Noteは明確な独自機能を持っています。

Plaud Note(Pro / 初代共通)の最大の特徴は「マインドマップ生成」機能です。文字起こしした内容や要約を、自動的に階層化されたマインドマップ(中心トピックから枝分かれしていく図)として出力してくれます。会議の論点整理や、アイデア出しのメモを視覚的に整理したい場合に非常に強力な武器となります。

また、「Plaud Note Pro」には、録音中に物理ボタンを押すことで重要な箇所をマークできる「Press to Highlight」機能もあり、後から重要な発言を探す手間を省けます。

一方、Notta MemoのAI機能は、基本的に「Notta」アプリの機能に準拠します。高精度な「AI要約」はもちろん可能ですが、Plaudのようなマインドマップ生成機能は(現時点では)搭載されていません。Nottaはあくまで「高精度な議事録・テキストデータ」を作成することに主眼が置かれています。

AI機能のまとめ
  • 高精度な「議事録」を素早く作りたい場合は、Notta Memoがおすすめ
  • 議事録に加え「マインドマップ」で視覚的に整理したいなら、Plaud Note(Pro / 初代)が最適
  • 録音中に重要な箇所をマークしたい場合は、Plaud Note Proが最適

比較2:【最重要】トータルコスト(本体価格+AI利用料)の徹底比較

「本体は安いけど、AI利用料(サブスク)が高くて…」というのは、この種のデバイスで最も避けたい事態です。

ここでは「初期費用(本体)」と「継続費用(AI利用料)」を合算した、本当のトータルコストを徹底比較します。

初期費用(デバイス本体価格)の比較

まず、デバイス本体の価格です。(※価格は2025年10月時点の公式ストア・Amazon実売価格)

Notta Memoは約18,800円〜23,500円、Plaud Note(初代)は約27,500円、Plaud Note Proは約30,800円です。

初期費用(本体代)については、Notta Memoが最も安価です。Plaud Note Proとは1万円以上の価格差があります。

継続費用(AI利用プラン)の比較

次に、AI機能(文字起こし・要約)を継続して利用するための「継続費用」について比較します。ここには大きな違いがあります。

まず、デバイス購入後に無料でどの程度AI機能を利用できるかを比較します。

Plaud Note(両モデル共通)は、月300分まで利用可能な「スタータープラン」が永久無料で付属しています。さらにProモデルには、購入特典として600分分の文字起こしパッケージも付いてきます。

一方、Notta Memoは、Nottaの無料プランが適用され、月120分まで無料で利用可能です。

結論として、月300分程度(週に1〜2回の短時間の会議など)の利用であれば、Plaud Noteを購入することでAI利用料は一切かからず、継続的な費用は発生しません。

次に、月300分を超えるような、より多くの利用が想定される場合の有料プランを以下の表にまとめます。

スクロールできます
プラン名年額(税込)月額換算月間利用上限備考
Notta Memo プレミアムプラン14,220円1,980円月1,800分(30時間)アプリ「Notta」の有料プラン
Plaud Note 年間プロプラン16,800円1,400円月1,200分(20時間)デバイス専用のプラン
Plaud Note 年間無制限プラン40,000円3,333円実質無制限(1日100時間まで)ヘビーユーザー向け

【シミュレーション】利用頻度別で「結局どっちが安い?」

では、本体代とAI利用料を合わせると、どちらが安いのでしょうか? 利用パターン別に3通りで試算します。

ライトユーザー(月300分未満の利用)

月の録音・文字起こしが300分(5時間)に収まる方には、Plaud Note(初代)がおすすめです。なぜなら、AI利用料が永久無料(月300分)の枠内に収まるため、維持費が0円で済むからです。Notta Memo(月120分)では無料枠を超えてしまい、有料プラン(年14,220円)が必要になる可能性が高くなります。

ミドルユーザー(月300分〜1,800分の利用)

会議やインタビューが多く、月5時間〜30時間程度利用する方には、Notta Memoがおすすめです。Nottaプレミアムプラン(年14,220円 / 月1,800分)が、Plaud年間Proプラン(年1.68万円 / 月1,200分)よりも「安価」かつ「長時間使える」というコストパフォーマンスの逆転が起こります。本体価格もNotta Memoが安いため、初期費用・継続費用の両方でNotta Memoが有利になります。

超ヘビーユーザー(月1,800分以上)

月30時間(1日1時間以上)を超える文字起こしが必要な方には、Plaud Note(年間無制限プラン)またはNotta Memo(ビジネスプラン等)が選択肢となります。コストはかかりますが、Plaudの「年間無制限プラン(年4万円)」が手軽です。Nottaも上位のビジネスプランで対応可能です。

コストのまとめ
  • 「ちょい使い」でAI維持費0円を目指すなら、Plaud Noteが最適
  • 「しっかり使う」前提で、本体もAIプランもコストを抑えたいなら、Notta Memoが有利

比較3:【利用シーン別】通話録音・対面会議の性能比較

AIボイスレコーダーの性能が最も問われる「通話録音」と「対面会議(卓上録音)」の2つのシーンで、どちらが優れているかを比較します。

通話録音(電話・LINE通話)

まず仕組みの真相として、両者の「通話録音」の基本原理は同じです。Plaud Noteは「VCSセンサー」、Notta Memoは「骨伝導センサー」と呼んでいますが、どちらもスマホ本体の背面にデバイスを「物理的に密着」させ、通話相手の声によってスマホ本体が微細に震える「振動」をセンサーで拾い上げて録音します。

次に使い勝手と品質ですが、原理は同じでも「装着の確実性」で差が出ます。

Plaud Note(初代・Pro)はMagSafe(磁力)に対応しており、対応iPhoneの背面に「カチッ」と吸着できます。これにより、録音に最適な位置に一瞬で、かつ確実に固定できます。これがPlaud Noteが「通話録音に強い」と言われる最大の理由です。

一方、Notta Memoは、公式ガイドで付属の「MagSafe対応ケース」にNotta Memoを収納し、スマホ背面に装着することが推奨されています。つまり、Notta MemoもMagSafeを使ってiPhoneに装着すること自体は可能です。ただし、Plaud Noteがデバイス本体で完結しているのに対し、Notta Memoは「ケース併用」が前提となる点で、わずかに手軽さが異なります。

結論として、どちらも振動検知で録音可能ですが、デバイス単体でMagSafe吸着できるPlaud Note(初代・Pro)の方が、通話録音の手軽さと安定性において一歩リードしていると言えるでしょう。

対面会議・講義(卓上・中距離録音)

次に、会議室のテーブルや、講義室のデスクに置いて録音するシーンを比較します。

Notta Memoは「4つの高性能MEMSマイク」を搭載しています。複数のマイクを搭載することで、卓上に置いた際に360度に近い広範囲の音声をクリアに拾ったり、ノイズキャンセリングを強力に行うことに優れています。

Plaud Note(初代・Pro)は、初代モデルが「指向性マイク」を搭載し、最新の「Pro」モデルではマイク性能が強化されており、よりクリアな録音が期待できます。

結論として、マイクの「数」と「配置」で見る限り、卓上での会議録音においては、4つのマイクを搭載するNotta Memoが、参加者の声をまんべんなく拾うことに優れている可能性があります。ただし、Plaud Note Proもマイク性能は高く、録音品質に大きな差はない可能性もあります。ここは、AIエンジン(Notta=日本語会議に強い)との相性も加味して判断したいところです。

利用シーンのまとめ
  • 「通話録音」の手軽さと確実性を最優先するなら、Plaud Note(初代・Pro)がおすすめ
  • 「対面会議」での安定した卓上録音を重視するなら、Notta Memoが最適

比較4:【新事実】充電方法とバッテリー持ちの比較

毎日使うデバイスだからこそ、充電のしやすさとバッテリーの持続時間は重要です。ここで、多くの人が見落としている「充電ケーブルの真相」について解説します。

充電ケーブルの真相:両モデルとも「専用ケーブル」だった

「Notta Memoは専用ケーブルだから不便そうだ」「Plaud Noteなら汎用のUSB Type-Cだろう」

このように予想している方が多いかもしれませんが、それは間違いです。

事実:3モデルすべて「専用ケーブル」を採用しています。 Notta Memoは専用のマグネット式ケーブル、Plaud Note(初代)も専用のマグネット式ケーブル、Plaud Note Proは専用の4ピン式ケーブルを使用します。

なぜUSB-Cではないのかというと、これは、両メーカーが「カードサイズ」と「極限の薄型化(Notta Memo: 3.5mm, Plaud Note 初代: 3mm)」を追求した結果です。

この薄さを実現するために、汎用的なUSB Type-Cポートを搭載する物理的な厚みすら排し、薄い接点だけで充電できる専用ケーブル方式を採用しています。

結論として、充電ケーブルの利便性(専用ケーブルを持ち歩く必要がある)については、両者引き分けです。どちらか一方が優れている、または劣っているという点はありません。

バッテリー持続時間の比較

充電が専用ケーブルである以上、バッテリー自体の「持ち」が重要になります。バッテリーの持続時間は、Plaud Note Proが最大50時間と、頭一つ抜けています。

Notta Memoは最大30時間、Plaud Note(初代)も最大30時間です。とはいえ、Notta MemoとPlaud Note(初代)の最大30時間というのも、数日間の会議や出張でも充電なしで乗り切れる十分なスペックと言えるでしょう。

充電・バッテリーのまとめ
  • 充電の利便性については、引き分け(3モデルとも専用ケーブル)
  • バッテリーの持続時間については、Plaud Note Proが最も優位(最大50時間)

比較5:【アプリ連携】AIエコシステム(データ管理)の比較

録音したデータを「どこで」「どのように」確認・編集・管理するかは、デバイス本体の性能と同じくらい重要です。両者の「AIエコシステム(=アプリやクラウドサービスとの連携)」の思想は大きく異なります。

Notta Memoの強み:完成された「Notta」サービスとのシームレスな連携

Notta Memoの最大の強みは、AI文字起こしサービスとして既に高い評価と多くのユーザーを持つ「Notta」のエコシステムに、ハードウェアが追加された点にあります。録音データはWi-Fi経由で自動的にNottaクラウドに同期され、使い慣れたスマホアプリ版やPC(Webブラウザ)版のNottaで即座に確認・編集できます。

特に、すでにNottaの有料プラン(プレミアムプランなど)を利用しているユーザーであれば、追加のAI利用料なしでNotta Memoの録音データ(月1,800分など)を文字起こしできる点は圧倒的なメリットです。Notta Memoでの録音データも、スマホアプリでの録音データも、Web会議の録音データも、すべて「Notta」のアカウント一つで一元管理されます。

結論として、既にNottaユーザーである人、またはPCでの編集作業やチーム共有を頻繁に行う人にとって、Notta Memoは最適な選択肢となります。

Plaud Noteの強み:ハードと一体開発された「Plaud Intelligence」

Plaud Noteは、デバイス(ハードウェア)とAI基盤(Plaud Intelligence)、そして専用アプリが一体となって開発されています。専用の「Plaudアプリ」は、Plaud Noteデバイスからデータを取り込み、文字起こし・要約・マインドマップ生成を行うことに特化しており、シンプルで直感的な操作が可能です。

Plaud Note Proの「Press to Highlight」機能でマークした箇所がアプリ上で即座に反映されたり、「マインドマップ」がシームレスに表示されたりと、ハードウェアの独自機能とアプリが深く連携している点も強みです。

結論として、PC作業よりも「スマホで完結」させることが多い人、または「マインドマップ」のような独自機能を活用したい人にとって、Plaud Noteはシンプルで使いやすいエコシステムを提供します。

AIエコシステムのまとめ
  • PC連携や既存サービスとの連携を重視するなら、Notta Memoが最適
  • スマホで完結させたい、または独自機能(マインドマップなど)を重視するなら、Plaud Note(Pro / 初代)

比較6:【ハードウェア】本体デザイン・操作性の比較

デバイスとして「持ちやすいか」「操作しやすいか」は、日々の満足度に直結します。

サイズ・薄さ・携帯性

「カード型」を謳うだけあり、3モデルとも驚異的な携帯性を誇ります。

Plaud Note(初代)は薄さ約3mm、Notta Memoは薄さ約3.5mmと、どちらも財布や名刺入れのカードスロットにも収まるレベルです。Plaud Note Proは非公開ですが、ディスプレイ搭載のため初代よりは厚いと想定されます。

重さも約30g前後とほぼ同じで、携帯性において大きな差はありません。

Plaud Note Proの「ディスプレイ」と「Highlightボタン」の価値

ハードウェアの操作性において、Plaud Note Proは他の2モデルを明確に凌駕する機能を搭載しています。

Plaud Note Proのディスプレイは、Notta MemoとPlaud Note(初代)にはない大きな強みです。ディスプレイ非搭載の2モデルでは、録音が開始されたか、バッテリー残量はどれくらいか、どのモード(通話/通常)になっているかを、物理スイッチの位置やLEDランプの色・点滅で判断するしかありません。

一方、Plaud Note Proは小型ディスプレイを搭載しているため、「録音中」「モード」「バッテリー残量」といったステータスが一目で明確にわかります。「録音したつもりが、できていなかった」という最悪の事態を防げる「安心感」は、非常に大きなメリットです。

また、「Highlightボタン」もPlaud Note Pro独自の機能です。録音中に重要な箇所をマークできる専用のボタンで、長時間の会議や講義の最中に「今の発言は重要だ」と思った瞬間にボタンを押しておけば、後でアプリでデータを確認した際に、その箇所が自動でマークされます。録音データを後から効率的に聞き直したい・読み直したい場合に、絶大な効果を発揮する機能です。

ハードウェアのまとめ
  • 薄さと携帯性を極限まで追求するなら、Notta Memo または Plaud Note(初代)が最適
  • 録音失敗を防ぐ「安心感」と、後で聞き返す「効率」を求めるなら、Plaud Note Proが最適

比較7:【販売チャネル】と保証の比較

最後に、どこで購入できるのか、また購入後のサポート体制についても確認しておきましょう。

購入できる場所(販売チャネル)

Notta Memoは、Notta公式サイト、Amazon、およびヨドバシカメラ(店頭およびヨドバシ・ドット・コム)で購入できます。Plaud Note(初代・Pro)は、Plaud公式サイトおよびAmazonが主な販売チャネルです。

結論として、Notta Memoは、ヨドバシカメラという大手家電量販店(実店舗)でも取り扱いがあります。「購入前に実機を触って、薄さや質感を確かめたい」という方にとっては、Notta Memoの方が安心できる可能性があります。

メーカー保証とサポート体制

どちらの製品も、購入から1年間などの(国や地域が定める基準に準拠した)メーカー保証が付帯します。Notta、Plaudともに日本語の公式サポートページがあり、初期不良や故障時の対応は国内で受けられます。

ただし、Amazonなどのマーケットプレイスで購入する場合、販売元が「公式ストア」なのか「正規代理店」なのか、あるいは「第三者の転売」なのかによって保証条件が異なる可能性があります。

安心して購入・利用するためにも、できるだけ各製品の「公式サイト」またはAmazonの「公式ストア」から購入することをおすすめします。

販売・保証のまとめ
  • 実機を触ってから買いたいなら、Notta Memo(ヨドバシカメラで取り扱いあり)が選択肢
  • 購入の安心感を重視するなら、両者とも公式サイトまたは公式Amazonストアからの購入が推奨

【最終結論】Notta Memo, Plaud Note Pro, Plaud Note(初代)は、それぞれこんな人におすすめ

詳細な比較の結果、どのモデルにも明確な「強み」があり、あなたの利用スタイルによって最適解が異なることがわかりました。

Notta Memoがおすすめな人

Notta Memoは、「AI文字起こしサービス」としてのコストパフォーマンスと、既存のNottaエコシステムとの連携に強みがあります。

AI文字起こしをヘビーユースする(月5時間以上)人には、特におすすめです。コスト比較で見た通り、月300分を超える利用(ミドルユーザー)の場合、Nottaプレミアムプラン(年14,220円 / 月1,800分)が、Plaudの有料プランより安価かつ長時間利用できます。本体価格も最安なため、トータルコストを最も安く抑えられる可能性が高いです。

すでにNotta(アプリ)の有料プランを利用している人にとっても、Notta Memoは最大のメリットがあります。追加のAI利用料なしで、Notta Memoで録音したデータを既存プランの枠内で文字起こしできます。迷わずNotta Memoを選ぶべきです。

また、PCでの編集作業や、Web会議のデータと一元管理したい人にも最適です。完成度の高いPC版(Web版)Nottaアプリで、録音データの編集・管理・共有がシームレスに行えます。

対面会議での利用がメインの人にも向いています。4つの高性能MEMSマイクを搭載しており、卓上に置いた際の広範囲な録音に強みを発揮します。

Plaud Note Proがおすすめな人

Plaud Note Proは、価格は最も高いですが、それを補って余りある「ハードウェアの機能性」と「安心感」を提供します。

録音の「失敗」を絶対に防ぎたい人には、ディスプレイ搭載のProモデルが最適です。「録音できているか」「バッテリー残量は十分か」が一目でわかる安心感は、他の2モデルにはありません。重要な商談やインタビューで失敗したくないプロフェッショナルに向いています。

通話録音の品質・手軽さを最重要視する人にもおすすめです。MagSafeによる確実な装着と、Proモデルで強化されたマイク性能により、通話録音において最も高いパフォーマンスが期待できます。

長時間の録音データを効率的に確認したい人にも、Proモデルは価値があります。録音中に重要な箇所をマークできる「Highlightボタン」や、議論を視覚化する「マインドマップ生成」機能は、録音後の作業効率を劇的に高めます。

バッテリー持ちを気にしたくない人にも、最大50時間の連続録音が可能なProモデルは魅力的です。数日間の出張や連続した会議でも充電の心配をせずに済みます。

Plaud Note(初代)がおすすめな人

Plaud Note(初代)は、「特定の機能」を「低コスト」で実現したい場合に最適な、コストパフォーマンスモデルです。

AI利用料を「永久無料」で抑えたいライトユーザーには、Plaud Noteが最適です。「月300分までの永久無料枠」は、Plaud Noteシリーズ共通の大きな強みであり、「録音は週に1〜2回の短い会議だけ」という方なら、AI維持費が0円で済みます。

「通話録音」を手軽に、コストを抑えて実現したい人にも向いています。Proモデルほどの多機能(ディスプレイなど)は不要でも、「MagSafeでの確実な通話録音」は欲しい、という方に最適です。Proモデルより約3,000円安価に、Plaudの優れた通話録音機能を手に入れられます。

薄さを最重要視する人にも、薄さ約3mmの初代モデルは魅力的です。Notta Memo(3.5mm)をも凌駕し、財布やカードケースでの携帯性を極限まで追求するなら、初代モデルが最適です。

まとめ:あなたの「録音スタイル」に最適な一台を見極めよう

今回は、注目のAIボイスレコーダー「Notta Memo」と「Plaud Note」シリーズ(Pro・初代)について、7つの重要な項目で徹底的に比較しました。

どちらも非常に優れたデバイスですが、それぞれ異なる「思想」に基づいて設計されています。

Notta Memoは、高精度なAI文字起こしサービス「Notta」を基盤とし、「AI利用のコストパフォーマンス」と「既存サービスとの連携力」に強みがあります。

Plaud Noteは、ハードウェアとAI基盤(Plaud Intelligence)が一体開発されており、「通話録音の確実性」や「ハードウェアの多機能性(Proモデルのディスプレイなど)」に強みがあります。

また、多くの人が誤解しがちな「充電ケーブル」については、薄型化を追求した結果、3モデルとも専用ケーブルを採用しており、引き分けという結果でした。

最終的にどちらを選ぶべきかは、あなたの「録音スタイル」次第です。

  • AI機能をヘビーに使いこなし、トータルコストを重視するなら「Notta Memo」。
  • 通話録音の確実性や、録音失敗を防ぐハードの安心感を重視するなら「Plaud Note Pro」。
  • AI維持費0円で、手軽に通話録音機として使いたいなら「Plaud Note(初代)」。

この記事の比較が、あなたの「仕事や学習の効率を劇的に上げる」最高の一台を見つける手助けになれば幸いです。

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