AIボイスレコーダー「PLAUD NOTE」とは?初心者向けに完全解説

AIボイスレコーダー「PLAUD NOTE」とは?初心者向けに完全解説
  • 「最近よく聞くPLAUD NOTEって何だろう?」
  • 「仕事の議事録作成をもっと楽にしたいな…」
  • 「話題の生成AIツール、私にも使えるかな?」

もし、こうしたことをお考えであれば、本記事がお役に立つはずです。

PLAUD NOTEは、単なるボイスレコーダーではありません。録音した音声をAIが高精度に文字起こしし、さらに内容をわかりやすく要約してくれる、まさに「AI時代の書記役」とも呼べる画期的なツールです。

本記事では、PLAUD NOTEとはどのような製品なのか、どのような機能を備えており、どのような活用が可能なのか、加えて料金やユーザーの評判、安全性についてまで、初めての方にも理解しやすいよう、詳しく網羅的に解説します。

読み終える頃には、PLAUD NOTEがご自身のビジネスや学習にどのような価値をもたらすか、きっと具体的なイメージが描けていることでしょう。それでは、さっそくPLAUD NOTEの世界を見ていきましょう。

目次

PLAUD NOTEとは何か?

まずは、PLAUD NOTEがどのような製品なのか、そしてどのような企業によって開発・提供されているのかを見ていきましょう。

「PLAUD NOTE」はこんな製品

PLAUD NOTEは、AI技術を活用した次世代型のボイスレコーダーです。しかし、単に音声を録音するだけの従来型ボイスレコーダーとは一線を画しています。

その最大の特徴は、録音した音声データを最先端のAI技術により処理し、以下のような高度な機能を提供する点にあります。

  • 高精度な文字起こし機能
  • 内容をさまざまな形式で要約する機能
  • 情報を視覚的に整理するマインドマップの自動生成機能

本体はクレジットカードとほぼ同じサイズで、厚さ約2.9mm、重さ約30gという非常に薄型軽量な設計です。スーツのポケットや財布にもすんなり収まるため、いつでもどこでも手軽に持ち運んで、大切な会議や会話の記録が可能です。

その洗練されたデザインは「iFプロダクトデザイン賞」や「レッドドット・デザイン賞」といった世界的なデザイン賞も受賞しており、見た目のスタイリッシュさも大きな魅力のひとつです。

操作は非常にシンプルで、ワンタッチで録音を開始できるため、機械操作が苦手な方でも直感的に使用できます。

録音後の面倒な文字起こしや議事録作成などの作業はAIが大幅に効率化してくれるため、特にビジネスパーソンを中心に高い注目を集めています。

まさに、情報の整理と活用を強力にサポートする「第二の脳」ともいえる存在です。

開発元はどんな企業?日本との関わりも

PLAUD NOTEを開発しているのは、アメリカに本社を置くPLAUD Inc.です。

当初はNicebuild LLCという企業が開発母体でしたが、事業拡大とブランド戦略の再構築に伴い、2024年5月にPLAUD Inc.が設立され、Nicebuild LLCの事業は2025年4月1日付でPLAUD Inc.に統合されました。

特筆すべきは、PLAUD Inc.が日本市場に対して強い注力姿勢を示している点です。

グローバルブランド統一とほぼ同時期の2024年7月には、日本法人「PLAUD株式会社」が設立され、2025年4月より本格的な国内業務を開始しました。

オフィスは東京・渋谷ヒカリエに構え、日本人スタッフによる製品のローカライズ(日本語対応の強化など)やサポート体制の充実に積極的に取り組んでいます。

PLAUD Inc.は日本市場を「最重要拠点」のひとつと位置づけており、日本のユーザーニーズを深く理解し、それを製品やサービスに反映させることで、日本市場における持続的な成長を目指す強い意志が感じられます。

実際、日本国内での売上も好調に推移しており、2024年12月の売上成長率は同年1月と比較して21倍に達したと発表されています。これは、日本市場向けの初期戦略が成果を上げつつあることを示すものといえるでしょう。

このように、PLAUD NOTEはグローバルで開発された最新技術と、日本市場への深いコミットメントを兼ね備えた製品です。

PLAUD NOTEの主な機能とできること

PLAUD NOTEが単なるボイスレコーダーではないことはお分かりいただけたかと思います。ここでは、具体的にどのような機能があり、それによって何ができるのかを詳しく見ていきましょう。

高精度な録音機能

PLAUD NOTEの基本機能は、もちろん音声を録音することにあります。本体には高品質なデュアルマイクシステム(MEMSマイク2基と振動伝導センサー(VCS)1基)が搭載されており、クリアな音声記録が可能となっています。

さらに、AIによるノイズキャンセリング技術も搭載されており、メーカーによれば録音中のノイズを25dB以上低減できるとされています。これにより、多少騒がしい環境でも、より聞き取りやすい音声を記録することが期待できます。

録音モードは用途に応じて、通常録音モードと通話録音モードの2種類が用意されています。

通常録音モードは、会議やインタビューなど周囲の音声を直接録音するモードで、幅広いビジネスシーンや日常利用に対応しています。

通話録音モードは、スマートフォンの通話を録音するためのモードです。付属のMagSafe対応ケースを使用してスマートフォンに装着し、振動伝導センサーによって相手の声をクリアに捉える仕組みになっています。

また、ワンタッチで録音の開始や停止ができるシンプルな操作性も重要なポイントです。必要なタイミングですぐに録音を開始でき、操作に不慣れな方でも安心して使用できます。

AIによる文字起こし

PLAUD NOTEの核心機能の一つが、録音した音声のAIによる文字起こしです。

この機能には、OpenAI社の高精度音声認識モデル「Whisper」や、Microsoft社の「Azure AI Speechサービス」といった、業界トップレベルのAIエンジンが採用されています。

これにより、日本語を含む121か国語に対応した高精度な文字起こしが可能となっています。

会議の内容、インタビュー、セミナー、さらには日常のふとしたアイデアまで、音声で記録した内容を後から簡単にテキストデータとして確認し、活用することができます。

従来は手作業で行っていた長時間の文字起こし作業から解放され、大幅な時間短縮が期待できる点は、大きなメリットといえるでしょう。

多彩なAI要約とマインドマップ

文字起こしされたテキストを、さらにAIが内容を理解し、さまざまな形式で要約してくれる点も、PLAUD NOTEの大きな魅力の一つです。

この要約機能には、OpenAI社の最新大規模言語モデル「GPT-4o」や、Anthropic社の「Claude 3.5 Sonnet」といった高性能な生成AIモデルが連携しています。

これにより、以下のような活用が可能となります。

  • 標準的な会議の議事録
  • ToDoリスト形式での要約
  • インタビュー記事形式での要約
  • 論点整理
  • SWOT分析

30種類以上の豊富なテンプレートが用意されており、目的に応じて最適な形式で情報を整理することができます。

さらに、プロプラン以上では、ユーザーが独自の指示(プロンプト)を入力して、オリジナルの形式で要約を作成できる「カスタムテンプレート機能」も利用可能です。

加えて、もう一つユニークな機能として、録音内容や要約を基にAIが自動でマインドマップを生成する機能があります。

これにより、話の構造や論点間のつながりを視覚的に把握しやすくなり、より深い内容理解や新たなアイデア発想にも役立ちます。

これらのAI機能は総称して「PLAUD Intelligence」と呼ばれており、録音から情報活用までの一連のワークフローを包括的にサポートしています。

PLAUD NOTEの使い方

PLAUD NOTEの魅力は、その高度な機能だけでなく、シンプルで直感的な使いやすさにもあります。ここでは、デバイスの基本的な使い方から、アプリとの連携、文字起こし・要約までの流れを解説します。

デバイスの操作方法

PLAUD NOTE本体の操作は非常に簡単です。電源オンは、本体上部(または側面)にある丸い録音ボタンを短く押すことで行います。

録音の開始と停止は、録音ボタンを1秒間長押しすることで録音が開始され(本体が1回振動、赤色LEDが点灯)、もう一度1秒間長押しすることで録音が停止します(本体が2回振動)。

ポケットの中など、本体を見ずに操作する場合でも、振動によって確実に操作状況を確認できる設計となっています。

録音モードの切り替えは、本体側面にあるスライドスイッチで行います。これにより、「通常録音モード」と「通話録音モード」を簡単に切り替えることができます。

通常録音モードは、会議や講義など、周囲の音を録音する際に使用します。

通話録音モードは、スマートフォンの通話を録音する際に使用するモードです。付属のMagSafe対応ケースを利用してスマートフォンに装着し、録音を行います。

専用アプリ「PLAUD App」との連携

PLAUD NOTEのAI機能を利用するためには、専用のスマートフォンアプリ「PLAUD App」(iOS/Android対応)との連携が必須です。

初回ペアリングの際は、スマートフォンのBluetoothをオンにし、PLAUDアプリを起動します。アプリの指示に従ってPLAUD NOTEデバイスを検索し、接続します。なお、必ずPLAUDアプリ内から接続操作を行う必要があります。

データ同期は、一度ペアリングを済ませておけば、PLAUD NOTEで録音した音声データがデバイスとアプリがBluetooth接続された際に自動的にアプリへ同期・アップロードされる仕組みになっています。

さらに、Wi-Fiを利用した高速転送モードを選択することも可能です。

録音から文字起こし、要約までのフロー

アプリに音声データが同期された後の操作の流れは以下の通りです。

まず、文字起こしはアプリ内で対象となる音声ファイルを選択し、「文字起こし」や「生成」といったボタンをタップすることで開始されます。

AIによる文字起こしが完了するとテキストデータが表示され、必要に応じて手動で編集することも可能です。

AI要約は、文字起こし完了後、あるいは文字起こしと同時に生成することが可能です。

「要約」ボタンをタップし、言語や目的に応じた要約テンプレートを選択することで、AIが指定形式で要約を作成します。こちらも手動での編集が可能です。

マインドマップ生成では、AIが文字起こしの内容や要約を基に自動でマインドマップを作成します。これにより、内容全体の構造や論点の整理が視覚的に把握しやすくなります。

共有・エクスポートの機能も充実しており、作成した文字起こしデータ、AI要約、マインドマップは、音声ファイル(WAV形式など)、テキストファイル(TXT、DOCX形式など)、PDF、画像ファイル(JPEG形式など)といった形式でエクスポートし、外部との共有が可能です。

plaud note web版 使い方

スマートフォンアプリに加えて、PCのWebブラウザから利用できる「Web版PLAUDアプリ」も提供されています(2024年5月より提供開始)。

PCからPLAUD NOTEのデータにアクセスし、文字起こし結果の編集やAI要約の生成、マインドマップの閲覧などが可能です。

特に長文の編集や複数の情報を参照しながら作業する場合には、PCの広い画面を活用することで、より快適かつ効率的に作業を進めることができます。

PLAUD NOTEの活用シーン・ユースケース

PLAUD NOTEは、その多機能性からビジネスシーンだけでなく、個人の学習や情報収集など、幅広い場面で活躍します。

ビジネスシーンでの活用例

ビジネスシーンにおけるPLAUD NOTEの活用例としては、さまざまな場面が挙げられます。会議や打ち合わせの議事録作成では、録音から文字起こし、要約までを自動化することで、議事録作成にかかる時間を大幅に削減できます。

あるユーザー事例では、これまで1~2週間かかっていた作業が、1営業日で完了するようになったという報告もあります。

商談や交渉の記録においては、顧客との会話を正確に記録し、後から重要なポイントを振り返ったり、報告書を作成したりする際に役立ちます。

インタビューや取材では、取材対象者の発言を正確に文字起こしすることで、記事作成やコンテンツ制作の効率が向上します。

オンライン会議の記録にも有効です。Zoomなどのオンライン会議の内容をスピーカーの音声としてPLAUD NOTEで録音し、文字起こしや要約を行うことで、聞き逃しを防ぎ、内容理解を深めることができます。

セミナーや講演会の内容記録にも適しており、聞き逃した箇所を後から確認したり、内容を復習する用途にも活用できます。

個人での活用例

個人での活用例としても、PLAUD NOTEはさまざまな用途に対応しています。

学生の講義ノート作成では、講義内容を録音・文字起こしし、AI要約やマインドマップを活用して復習を行うことで、学習効率を高めることができます。

語学学習においては、121か国語に対応した文字起こし機能を利用して、ヒアリング内容の確認やシャドーイング練習に活用できます。

アイデアメモとしては、ふと思いついたアイデアや考えをその場で音声メモとして手軽に記録し、後からテキスト化して整理することが可能です。

YouTube動画の文字起こしや要約にも利用でき、オンライン動画コンテンツの内容を効率よく情報収集する際に役立ちます。

日常会話の記録では、重要な会話の備忘録として活用したり、趣味の記録用として使用するなど、さまざまな用途で柔軟に活用することができます。

PLAUD NOTEは、まさに「第二の脳」として、あなたの情報整理や知的生産活動をサポートしてくれるでしょう。

PLAUD NOTEの料金プラン・購入方法

PLAUD NOTEの導入を検討する上で気になるのが、価格と料金プランです。ここでは、デバイス本体の価格と、AI機能を利用するためのメンバーシッププランについて解説します。

デバイス本体価格

PLAUD NOTEのメーカー希望小売価格は27,500円(税込)です。

ウェアラブル型であるPLAUD NotePinは、メーカー希望小売価格が28,600円(税込)となっています。一部の情報では、PLAUD NOTEと同程度の価格帯で販売されている場合も見られます。

購入方法としては、公式サイトのオンラインストアに加え、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの主要なECモールや、ビックカメラ、ヨドバシカメラ、ヤマダデンキといった大手家電量販店のWebストアや一部の実店舗でも取り扱いがあります。

また、時期によっては各種割引やクーポンが発行される場合もあるため、購入前に最新の情報を確認しておくと良いでしょう。

AIメンバーシッププラン

PLAUD NOTEのAI機能(文字起こしや要約など)を利用するには、基本的にPLAUD AIメンバーシップへの加入が必要となりますが、嬉しい変更がありました。

2024年5月28日以降、PLAUD NOTEまたはPLAUD NotePinの本体を購入すると、スタータープランが永年無料で付与されるようになりました。

スタータープラン(本体購入特典)

スタータープランの料金は無料で、本体を購入すれば永年無料で利用することができます。文字起こし時間は毎月300分まで利用可能で、主にGPT-4oが使用されています。

AI要約は、上記の文字起こし時間内で利用可能であり、30種類以上の標準テンプレートが用意されています。

話者識別機能も利用可能です。マインドマップの自動生成機能も利用できます。

まずはこの無料プランを利用して、基本的なAI機能を試してみることができます。月額費用を気にせず始められる点は大きなメリットです。

月間の利用時間が300分を超える場合や、より高度な機能を活用したい場合には、有料プランへのアップグレードを検討すると良いでしょう。

プロプラン

プロプランの料金は以下の通りです。

年間プランは16,800円(税込)で、月額換算にすると約1,400円となります。月額プランは3,000円(税込)です。

文字起こし時間は毎月1,200分まで利用可能で、GPT-4oやClaude 3.5 Sonnetなどの高性能AIモデルが活用されています。

AI要約は無制限に利用でき、プレミアムテンプレートやカスタムテンプレートの作成機能も提供されています。Ask AI機能も利用可能で、録音データに基づいてAIに質問を行い、必要な情報を抽出することができます。

業界用語集機能により、専門用語の認識精度が向上しています。そのほか、話者識別機能が強化されているほか、Zapierとの連携機能も2025年4月頃から提供予定となっています。

無制限プラン

無制限プランの料金は以下の通りです。

年間プランは40,000円(税込)で、月額換算にすると約3,333円となります。月額プランは5,000円(税込)です。文字起こし時間は実質的に無制限で利用可能であり、1日あたり最大100時間まで対応しています。

AI要約は無制限に利用可能で、プロプランの全機能に加えて、さらに高度なAI機能も提供されています。そのほか、プロプランのすべての機能に加え、強化版のAsk AI機能などが利用可能です。

各プランの詳細については、公式サイトで最新情報をご確認ください。なお、複数アカウントでの利用については、基本的に1デバイスにつき1アカウントでの利用が想定されています。

法人で複数アカウントが必要な場合には、後述する法人プランの利用を検討するのが良いでしょう。

PLAUD NOTEの競合製品との比較

AIボイスレコーダーや文字起こしサービスは、PLAUD NOTE以外にもいくつか存在します。ここでは主要な競合製品・サービスと比較し、PLAUD NOTEの特徴を明らかにします。

スクロールできます
比較観点PLAUD NOTENottaOtter.aiAI GIJIROKU (オルツ)AutoMemo (ソースネクスト)
製品形態専用ハードウェア + アプリ/クラウドアプリ/Webサービスアプリ/WebサービスWebサービス (+連携アプリ)専用ハードウェア + クラウド
主なAIエンジンWhisper, Azure AI Speech, GPT-4o, Claude 3.5 Sonnet非公開 (独自AI)非公開 (独自AI)非公開 (独自AI「altBRAIN」)Whisper (独自チューニング)
日本語文字起こし〇 (高精度評価あり)〇 (高精度評価あり)△ (限定的、将来対応予定)◎ (業種別対応など日本語特化)◎ (日本語に強いと評価)
AI要約機能◎ (30種以上テンプレート、カスタム可、Ask AI)〇 (テンプレートあり、カスタム可)〇 (簡易的)〇 (AIアシスタントで要約)△ (最上位プランのみ)
リアルタイム処理△ (録音後同期して処理)〇 (リアルタイム文字起こし可)〇 (英語環境でリアルタイム対応)〇 (リアルタイム字幕表示、翻訳)× (録音後クラウドで処理)
本体価格(税込)約27,500円~N/A (ソフトウェア)N/A (ソフトウェア)N/A (ソフトウェア)約19,800円~ (機種による)
無料プラン〇 (月300分文字起こし・要約)〇 (月120分、1回3分まで)〇 (月300分)〇 (閲覧のみ)× (プランによる)
日本国内サポート〇 (日本法人、メールサポート)〇 (日本語サポートあり)△ (英語中心)◎ (日本企業による手厚いサポート期待)〇 (日本企業によるサポート)
PLAUD NOTEの強み専用ハードによる録音品質・携帯性、最新AIの迅速な搭載と多機能なAI要約初期費用なし、外部連携豊富(英語環境なら)高精度、Web会議連携日本語・業種特化、国内サポート日本語精度、オフライン対応機種あり

なお、上記は2025年5月時点の情報を基にしており、プラン内容や価格は変更される可能性があります。

Nottaとの比較(plaud note notta 比較)

Nottaはソフトウェア中心のサービスで、初期費用を抑えやすい点が特徴です。さらに、NotionやSalesforceとの連携など、外部サービスとの連携機能も充実しています。

一方、PLAUD NOTEは専用ハードウェアによる高い録音品質と、最新のAI技術を活用した高度な要約機能が大きな強みです。どちらを選ぶべきかは、利用シーンや求める機能によって異なるでしょう。

Otter.aiとの比較

Otter.aiは英語の文字起こし精度が高いと評価されていますが、2025年5月時点では日本語対応が限定的です。日本語環境での利用においては、PLAUD NOTEが明確に優位性を持っています。

AI GIJIROKU(オルツ)との比較

AI GIJIROKUは日本企業が開発しており、日本のビジネス慣行や特定業種の専門用語への対応に強みがあります。

一方、PLAUD NOTEはグローバルに開発された最新AI技術の迅速な取り込みと、専用ハードウェアによる高い利便性が特徴です。

AutoMemo(ソースネクスト)との比較

AutoMemoも専用ハードウェア型のAIボイスレコーダーで、日本語の文字起こし精度が高いと評価されています。ただし、要約機能は最上位プランに限定されるなど、機能の利用にプラン制限がある点には注意が必要です。

PLAUD NOTEは無料のスタータープランからAI要約機能を利用でき、テンプレートの豊富さも魅力の一つです。

このように、PLAUD NOTEは専用ハードウェアによる高品質な録音と、最新のAI技術を活用した高度な文字起こし・要約機能の組み合わせに大きな強みがあります。

PLAUD NOTEの実際の評判・口コミ

製品を選ぶ上で、実際に使っている人の声は非常に参考になります。「plaud note ai ボイスレコーダー 評判」はどうなのでしょうか。良い評価と悪い評価、両方を見てみましょう。

良い評価・口コミ

良い評価・口コミでは、薄型軽量デザインと携帯性の高さが評価されています。

たとえば「クレジットカードサイズで持ち運びが本当に楽」「必要な時にサッと取り出して使える」といった声が多く見られます。

操作の簡便さについても「ワンタッチで録音できるのが良い」「機械が苦手でも簡単に使えた」と好意的な意見が寄せられています。

AI要約機能の質の高さと利便性に関しては「多様なテンプレートがあって便利」「会議の議事録作成時間が劇的に短縮された」といった声が目立ちます。

文字起こし精度についても、静かな環境での使用においては「クリアに話せばかなり正確に文字起こししてくれる」との評価が見受けられます。

また、頻繁なアップデートに対して「機能がどんどん改善されていくのが良い」と前向きな意見も多く挙がっています。

悪い評価・口コミ(plaud note 使えないと感じる点)

一方、悪い評価・口コミとしては、悪条件下での文字起こし精度に対する指摘があり、「騒がしい場所だと誤認識が多い」「専門用語や固有名詞、早口は苦手な印象」「IT関連の専門用語の精度が低い」といった声が見られます。

ノイズキャンセリング機能の効果についても「期待したほどではなかった」「設定によっては会話が途切れることも」といった意見があります。

話者分離機能に対しては「声質が似ていると混同することがある」という声もありました。Bluetooth接続の安定性については「時々接続が不安定になる」「アプリを起動していないと切れることがある」との指摘が見られます。

アプリのUI/UXに関しては「もう少し使いやすくなると嬉しい」、サポートについては「マニュアルが分かりにくい」といった意見もあります。

PLAUD NOTEは「世界初ChatGPT連携」「No.1 AIボイスレコーダー」といった先進性を打ち出していることから、ユーザーの期待値が高くなりがちです。

現状のAI技術には限界があり、とくに音声認識は利用環境に大きく左右されるため、期待と実際の使用感にギャップが生じることもあるようです。

しかし、開発側はユーザーフィードバックを製品改善に活かす姿勢を示しており、頻繁なアップデートによる機能改善が多くのユーザーから高く評価されています。

PLAUD NOTEのセキュリティと情報漏洩への対応

音声データという機微な情報を取り扱うため、「plaud note 情報漏洩」のリスクは気になるポイントです。PLAUD NOTEはセキュリティとプライバシー保護にどのように取り組んでいるのでしょうか。

データ保存と暗号化

データ保存と暗号化について、ユーザーの録音データや文字起こし・要約データは、主にアメリカ国内に設置されたサーバー(AWSのクラウドを利用しているとの情報あり)で処理・保存されています。

個人情報を含むすべてのデータは暗号化された状態で管理されており、音声データはデバイスからクラウドへの転送時およびクラウド保存時にエンドツーエンドで暗号化されます。

また、外部AIサービスとの連携時にも暗号化ポートが使用されるとされています。データの国外保存については、日本の個人情報保護法や企業のセキュリティポリシーとの整合性を事前に確認することが重要です。

ユーザーデータの取り扱いポリシー

ユーザーデータの取り扱いポリシーとして、PLAUD社はユーザーが録音した音声データや生成された文字起こし結果などの個人データを、自社のAIモデルの学習には一切使用しないと明言しています。

これは、機密情報を扱うユーザーにとって安心材料のひとつです。また、ユーザーは自身のデータに対して、処理制限要求やデータ消去要求などのコントロール権を有しています。

コンプライアンス認証

コンプライアンス認証に関して、PLAUD社はデータセキュリティとプライバシー保護体制の信頼性を示すため、複数の認証取得に取り組んでいます。

SOC2 Type II 認証についてはすでに正式に取得済みであり、企業の内部統制が一定期間有効に運用されていることを示しています。

HIPAA準拠についても、米国の医療情報プライバシー基準に準拠しているとされています。ISO27001認証については、2025年中の取得を予定しています。これは情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格です。

これらの対策は一定のセキュリティレベルを示していますが、特に企業で導入を検討する場合は、自社のセキュリティポリシーと照らし合わせ、データ海外保存に伴うリスクなどを慎重に評価することが求められます。

PLAUD社は日本からのプライバシーに関する問い合わせ窓口(PrivacyJP@plaud.ai)も設置しています。

PLAUD NOTEのデメリット・注意点

PLAUD NOTEは非常に魅力的なツールですが、導入前に知っておくべきデメリットや注意点も存在します。

まず、データが米国内サーバーに保存される点については前述の通り、録音データや文字起こし結果はアメリカのサーバーに保存されます。

日本の企業が利用する場合、顧客情報や機密情報を含む音声データを扱う際には、日本の個人情報保護法や社内規定との整合性を十分に確認する必要があります。

また、AIの精度は完璧ではない点も理解しておくことが重要です。

文字起こしの精度は、静かな環境で明瞭に話された音声に対しては高い評価を得ていますが、騒音の多い環境、専門用語や固有名詞が多い会話、方言、早口、滑舌が不明瞭な場合などでは誤認識が増える傾向があります。

PLAUD NOTEが「使えない」と感じられるケースは、AI精度への過度な期待が原因となっていることも考えられます。手動での修正が必要になる場合があることを理解しておくことが求められます。

ノイズキャンセリング機能に対しても過度な期待は避けた方が良いでしょう。

ノイズキャンセリング機能は搭載されていますが、ユーザーレビューでは効果が期待ほどではないという声や、設定によっては会話が途切れてしまうという評価も見受けられます。

万能ではないことを理解したうえで利用することが重要です。

デバイスとアプリの接続安定性については、Bluetooth接続が時折不安定になる、アプリをバックグラウンドで起動していないと接続が切れる、といった報告が一部ユーザーから寄せられています。

安定した連携のためには、アプリを適切に起動しておくなどの注意が必要です。

ユーザーサポート体制については、日本語でのメールサポート(24営業時間以内の返信を目標)が提供されていますが、電話によるリアルタイムサポートは現時点では提供されていません。

また、ユーザーガイドやFAQの内容が不十分という意見も見られます。高機能な製品であるだけに、今後はサポート体制のさらなる充実が望まれます。

AIメンバーシップのランニングコストについても考慮が必要です。スタータープラン(月300分無料)を超えて利用する場合は、プロプランや無制限プランへの加入が必要となり、月額または年額の費用が発生します。

利用頻度や必要な機能に応じて、コストパフォーマンスをよく考慮することが重要です。

こうしたデメリットや注意点を理解したうえで、PLAUD NOTEが自身のニーズに適しているかを慎重に判断することが大切です。

PLAUD NOTEのレンタルサービスや法人プランの有無

「購入前に一度試してみたい」「短期間だけ使いたい」というニーズや、企業として導入を検討したい場合、レンタルサービスや法人向けプランの有無は気になるところです。

レンタルサービスの有無

家電レンタルサービスのSUUTAなどで、PLAUD NOTEおよびPLAUD NotePinのレンタル品が出品されていることが確認されています。

料金は出品状況により変動しますが、30日あたり3,000円台から利用できるケースも見られます。個人ユーザーが購入前に試用する手段として活用しやすい選択肢といえるでしょう。

ただし、PLAUD社は非正規品の流通について注意喚起を行っているため、信頼できるチャネルを通じて利用することが推奨されます。

法人プラン「PLAUD for Business」

PLAUD社は、2025年4月より法人向けソリューション「PLAUD for Business」の提供を本格的に開始しています。このプログラムでは、以下のようなサービスが提供される予定です。

  • デバイスのカスタマイズ提供
  • 業界ごとの専門用語に対応したテンプレート
  • 企業内用語集の登録機能
  • チーム内でのデータ共有や共同編集機能
  • セキュリティ機能の強化
  • サブスクリプションベースでのデバイスレンタル(オプション)

料金体系は個別見積もりとなるため、導入を検討する企業はPLAUD社の法人担当窓口への問い合わせが必要です。初期投資を抑えたい企業や、特定のプロジェクト期間のみ利用したいといったニーズにも対応できる柔軟性があります。

PLAUD NOTEはどんな人に向いているか?

これまでの情報を踏まえると、PLAUD NOTEは以下のような方に特におすすめできるツールと言えます。

  • 会議や打ち合わせが多く、議事録作成に多くの時間を費やしているビジネスパーソン
  • インタビューや取材を頻繁に行うライター、ジャーナリスト、研究者
  • 講義やセミナーの内容を効率的に記録・復習したい学生や社会人
  • オンライン会議の内容を確実に記録し、情報共有をスムーズに行いたい方
  • 外国語でのコミュニケーションが多く、文字起こしや翻訳のサポートが必要な方
  • アイデアや考察を音声で手軽にメモし、後から整理・活用したいクリエイターや企画担当者
  • 最新のAI技術を活用して、業務効率や学習効率を飛躍的に高めたいと考えている方
  • スマートフォンのバッテリー消費を気にせず、手軽に高音質な録音を行いたい方
  • 情報整理やタスク管理をよりスマートに行いたいと考えている全ての方

逆に、ごくたまにしか録音機能を使わない方や、文字起こしや要約の精度に完璧を求める方、データが海外サーバーに保存されることに強い懸念がある方にとっては、他の選択肢を検討する余地があるかもしれません。

AIボイスレコーダー「PLAUD NOTE」まとめ

ここまで、AIボイスレコーダー「PLAUD NOTE」について、その概要から機能、使い方、料金、評判、セキュリティ、競合比較、そしてデメリットに至るまで、網羅的に解説してきました。

PLAUD NOTEは、薄型軽量の専用ハードウェアと最新AI技術の融合により、録音から文字起こし、さらには高度な要約やマインドマップ生成までをシームレスに行える革新的なツールです。

特に、議事録作成やインタビュー記録といった情報整理業務の大幅な効率化が期待できます。2024年5月からはスタータープランが永年無料で付与されるようになり、導入のハードルも大きく下がりました。

導入を検討する際のポイントを改めて整理すると、以下のようになります。まず、利用目的の明確化として、どのようなシーンで、どのような課題を解決するためにPLAUD NOTEを使いたいのかを具体的にすることが重要です。

次に、費用対効果の検討として、デバイス購入費用とAIメンバーシッププランの料金(無料枠を超える場合)に見合うだけの時間削減効果や業務効率向上が見込めるかを試算してみましょう。

さらに、セキュリティ要件の確認として、データの国外保存やPLAUD社のセキュリティ対策が、自身または所属組織のポリシーに適合するかを確認することも重要です。

また、機能への期待値調整も必要です。AIによる文字起こしや要約は非常に便利なものの、完璧ではありません。利用環境や音声条件によっては手動修正が必要になる場合があることを理解しておきましょう。

あわせて、代替手段との比較も検討材料に加えてください。

他のAI文字起こしサービスや従来のボイスレコーダーと比較し、PLAUD NOTEならではのメリット(ハードウェアの利便性、AI機能の高度さなど)が自身のニーズに合致するかを確認しておくと良いでしょう。

PLAUD NOTEは、使い方次第であなたの強力なAI秘書や第二の脳として活用できる可能性を秘めています。この記事が、PLAUD NOTEを理解し、導入を前向きに検討するための一助となれば幸いです。

もし少しでも興味を持たれたなら、まずは公式サイトで最新情報を確認したり、レンタルサービスを利用して実際に試してみるところから始めてみてはいかがでしょうか。

未来の働き方や学び方を、PLAUD NOTEとともに体験してみてください。

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