Plaud Note Pro・Note・Pinの違い比較と最適な選び方

Plaud Note Pro・Note・Pinの違い比較と最適な選び方

2025年10月、AIボイスレコーダーの「Plaud Note」シリーズから、待望のフラッグシップモデル「Plaud Note Pro」が登場しました。 従来モデルの圧倒的な薄さ(厚さ2.99mm)はそのままに、機能と性能が大幅に進化したことで、大きな注目を集めています。

しかし、新モデルが登場したことで、このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

  • Proが良さそうだけど、従来モデル(Plaud Note)やウェアラブル型のPlaud NotePinと何が違うの?
  • 価格が3,000円ほど高くなったけど、ディスプレイや高性能マイクにその価値はある?
  • 新しいAI機能(Ask Plaudなど)は、結局Proじゃないと使えない?

この記事では、そんなあなたの疑問を解消するため、Plaud Noteシリーズ全3モデルの機能・価格・性能の違いを徹底的に比較します。 そして、あなたの使い方にとってどのモデルを選ぶべきかの「最適解」を、結論ファーストでご提案します。

この記事を読めば、各モデルの明確な違いと、あなたが選ぶべき一台がはっきりとわかります。後悔のない選択のために、ぜひ最後までご覧ください。

この記事でわかること
  • Plaud Note Pro・Note・Pin 全3モデルの機能・価格の決定的な違い
  • Plaud Note Proが従来モデルから進化した5つの重要なポイント
  • 通話録音の有無や会議の規模など、用途別であなたに最適なモデルがどれか
  • シリーズ共通のランニングコスト(サブスク料金)や、購入前の注意点
目次

Plaud Note Pro / Note / Pin 全3モデル徹底比較表

まずは、全モデルの違いが一目でわかる比較表をご覧ください。Proがいかに進化したか、そしてPinがどのような特徴(特に「通話録音非対応」と「USB-C」)を持つかがわかります。

スクロールできます
比較項目Plaud Note ProPlaud NotePlaud NotePin
価格(税込)30,800円27,500円27,500円
主な用途通話録音・大規模会議通話録音・小~中会議対面録音 (ハンズフリー)
通話録音対応 (自動切替)対応 (手動切替)非対応
ディスプレイあり (AMOLED)なしなし
マイク4 MEMSマイク (最大5m)2マイク (最大3m)2マイク (最大3m)
バッテリー最大50時間最大30時間最大20時間
充電方法専用ポゴピン専用ポゴピンUSB Type-C
Apple「探す」非対応非対応対応

あなたに最適なモデルはどれ?

「結局、自分はどれを買えばいいの?」という疑問に、結論からお答えします。

最適なモデルを選ぶための最大の分岐点は「スマホの通話録音が必要かどうか」です。この1点で、選ぶべきモデルは大きく2つに分かれます。

まず、スマホの「通話録音」が不要な方。(例:対面のインタビューや商談、講義の録音がメインの方)

この場合、「Plaud NotePin」がおすすめです。

Pinは、通話録音機能を搭載していない代わりに、他の2モデルにはない独自のメリットを多く持っています。

最大の強みは、服の襟やカバンに留めてハンズフリー録音ができる携帯性です。取材中やVlog撮影中に両手を空けたい場合に非常に便利です。

さらに、シリーズで唯一「USB-C充電」に対応しており、スマホやPCと充電ケーブルを統一できます。また、Appleの「探す」機能にも対応しているため、万が一紛失した際も見つけやすいという安心感があります。対面録音の利便性を追求するなら、Pinが最適解となるでしょう。

次に、スマホの「通話録音」が必要な方。(例:電話での打ち合わせや、iPhoneでの通話内容を記録したい方)

この場合は、「Plaud Note Pro」か「Plaud Note(従来型)」の二択です。

ここで重要になるのが「録音の安心感や音質を重視するかどうか」という2つ目の問いです。

録音の失敗を絶対に防ぎたい、広い会議室で使う、AIの文字起こし精度を1%でも上げたい、という方には「Plaud Note Pro」が断然おすすめです。

Proにしかない「ディスプレイ」は、「録ったつもりが録れていない」という致命的な失敗を防ぐための最高の保険になります。また、「4基のMEMSマイク」と「AI指向性集音」による高音質は、AIの文字起こし精度に直結します。さらに「自動モード切替」の利便性も、日々のストレスを確実に減らしてくれます。

これら3つの大きな進化は、従来モデルとの価格差(約3,300円)以上の価値を間違いなく提供します。通話録音が必要な方にとって、Proはまさに「完成形」です。

一方で、ディスプレイや最高の音質は不要で、「とにかく安く通話録音さえできれば良い」という場合は、「Plaud Note(従来型)」も選択肢になります。

(※Pro発売後の価格改定や在庫状況によりますが)最も安価に通話録音機能を手に入れられるモデルです。

ただし、録音の安心感やマイク性能はProに大きく劣るため、価格差が少ないのであれば、長期的な満足度を考えてProを選ぶことを強く推奨します。

Plaud Note Proで進化した5つの「決定的」な違い

今回の比較の主役である「Plaud Note Pro」は、なぜ「完成形」と呼ばれるのでしょうか。

その理由は、従来モデル(Plaud Note)ユーザーが感じていた「弱点」や「不安」を完璧に克服した、以下の5つの「決定的」な違いにあります。

1. 録音の「不安」を解消するAMOLEDディスプレイ

従来モデル最大の弱点であり、多くのユーザーが不満点として挙げていたのが「本体にディスプレイがない」ことでした。

「今、本当に録音できてる?」「バッテリー残量はあとどれくらい?」

これが本体で確認できず、録音中も不安で何度もスマホアプリを開いてしまう…という体験は、大きなストレスでした。

Proに搭載された鮮やかなAMOLEDディスプレイは、この不安を完全に解消します。

600ルーメンの明るさで屋外でも視認性が高く、表面はGorilla Glassで保護されており耐久性も十分。録音ステータス、モード(対面/通話)、バッテリー残量が一目でわかります。

この「絶対的な安心感」こそが、Proを選ぶ最大の価値です。「録ったつもりが録れていなかった」というビジネス上・学習上の致命的な失敗を、ハードウェア(物理的なディスプレイ)で防げるようになった進化は非常に大きいと言えます。

2. 録音品質の劇的向上(4マイク / 最大5m)

従来モデルの2マイクに対し、Proは高品質な「MEMSマイク」を4基搭載(従来比2倍)し、最大5m(音声強化モード時)までの集音が可能になりました。

さらに「AI指向性集音」技術により、周囲のノイズを抑えながら、話者の声を狙ってクリアに拾います。

「最大3m」から「最大5m」への進化は、数字以上に大きな意味を持ちます。

例えば、広い会議室の端の席から、中央で話す役員の声を録音するシーン。あるいは、大学の広い講義室で、教授の声をクリアに拾うシーン。従来モデルでは難しかったこのような場面でも、Proなら明瞭な音声データを期待できます。

そして何より重要なのは、AIの文字起こし精度は「元の音質」に直結するという事実です。AIがどれだけ賢くても、元データが聞き取りにくければ、文字起こしの精度はガクンと落ちます。

Proの高性能マイクは、AIの性能を最大限に引き出すための「土台」として、最も重要な進化点の一つです。

3. 録音の「手間」を省くスマートデュアルモード

従来モデルでは、対面録音とスマホ通話録音を、本体側面にある小さな物理スイッチで「手動」で切り替える必要がありました。

これが意外と面倒で、「切り替え忘れて通話録音が失敗した」「会議の直前に慌てて切り替えた」といった経験を持つユーザーも少なくありませんでした。

Proは、AIが状況を自動で判別し、最適なモードに切り替わる「スマートデュアルモード」(アダプティブ録音)を搭載。

スマホに装着して通話が始まれば「通話録音モード」に、机に置けば「対面録音モード」に自動で切り替わります。競合製品の多くが未だに物理スイッチ式である中、AIによる自動判別はPlaudの大きな優位性です。ユーザーはただ録音ボタンを押すだけ。この「何もしなくて良い」という体験は、日々の小さなストレスを確実に解消してくれます。

4. バッテリー性能の強化(最大30時間 → 50時間)

内蔵バッテリーが400mAhから500mAhに増量され、連続録音時間が最大30時間から最大50時間(長時間駆動モード時)へと大幅に伸びました。

最大50時間もあれば、数日間の出張や旅行でも、充電のことをほとんど気にせず使用できます。頻繁に録音するヘビーユーザーにとって、このスタミナ向上は非常に嬉しい進化点です。

5. AI機能の進化 ※ただし注意点アリ

Plaud Note Proの登場に合わせ、専用アプリも「Plaud App 3.0」に進化。これは「Plaud Intelligence Platform」というAI知能基盤として刷新されました。

録音データに対してチャットで質問できる「Ask Plaud」や、録音データに会議中のホワイトボードの写真やメモを追加してAIに統合・要約させる「マルチモーダル入力」など、AI機能が大幅に強化されています。

これらのAIはGPT、Gemini、Claudeといった最新のLLMに対応し、日本語の文字起こしエンジンもMicrosoft Azure Speechを採用するなど、精度と信頼性が高められています。

しかし、ここで【最重要注意点】があります。

これらの新しいAI機能は、ハードウェアではなく「アプリ(Plaud Intelligence Platform)」の機能です。そのため、従来モデル(Note/Pin)のユーザーでも、アプリをアップデートすれば同じように利用可能です。

「じゃあ、Proを選ぶ意味がないのでは?」と思うかもしれませんが、それは早計です。

前述の通り、AIがどれだけ賢くても、入力される音声データが不明瞭では正確な結果は出せません。

最新のAI機能(アプリ)は、例えるなら高性能なF1エンジンのようなもの。そのエンジン(AI)のポテンシャルを100%引き出すには、Proの「高性能4マイク」という強固なボディと優れた吸気システム(クリアな音声入力)が不可欠なのです。

目的別メリット・デメリットまとめ

改めて、全3モデルの違いを、それぞれの強み(メリット)と弱み(デメリット)で比較してみましょう。

Plaud Note Pro(新フラッグシップ)

Plaud Note Pro

Proのメリットは、ディスプレイによる絶対的な安心感、最高の録音品質(4マイク/5m)、自動モード切替の利便性、最長のバッテリー、そしてアルミ製デュアルトーン仕上げの上質な質感です。通話録音ユーザーが求めるほぼ全てを網羅した「完成形」と言えます。

デメリットは、3モデルの中で価格が最も高いこと。そして、充電が専用ポゴピンである点です。この専用ケーブルは互換性がなく、紛失時のリスクや、持ち運ぶケーブルが増える不便さがあります。

Plaud NotePin(ウェアラブル)

PLAUD NotePinとは?使い方から評判まで徹底解説

Pinのメリットは、何と言っても「USB-C充電」に対応している点です。スマホやPCとケーブルを統一できる利便性は、専用ポゴピンの2モデルに対する大きなアドバンテージです。

加えて、Apple「探す」対応の安心感、ハンズフリー録音の携帯性も魅力です。

デメリットは、明確に「通話録音に非対応」であること。また、ディスプレイがないため、録音中のステータスはLEDなどで確認するしかありません。

Plaud Note(従来モデル)

PLAUD NOTEは使えない?購入者・非購入者向けに解説

従来型Noteのメリットは、(値下げ前提で)最も安価に「通話録音」機能を手に入れられる可能性がある点です。

デメリットは、Proと比較した場合に多くなります。ディスプレイがなく録音不安が残る点、手動モード切替の手間、マイク性能(2マイク/3m)がProに劣る点、筐体の質感、そして充電が専用ポゴピンである点です。これらを理解した上で、価格を最優先する場合の選択肢となります。

Plaud Note Proの注意点

Plaud Note Proは素晴らしいデバイスですが、購入前に知っておくべき違いや注意点も存在します。

デメリット1:充電が「専用ポゴピン」ケーブル

これはPro最大のウィークポイントかもしれません。ウェアラブル型のPinがUSB-C充電に対応したため、なぜフラッグシップのProが「専用ポゴピン」のままなのか、と残念に思う声は多くあります。

おそらく、あのカード型の極限の薄さ(2.99mm)を維持するためには、USB-Cポートを搭載するスペースがなかった、という技術的なトレードオフがあったと推測されます。とはいえ、ケーブルの管理には注意が必要です。

デメリット2:AI文字起こしは「完璧」ではない

これはPlaudシリーズ共通の注意点です。AIの文字起こし精度は飛躍的に向上しているものの、「完璧」ではありません。

特に、専門用語、固有名詞、方言、あるいは複数人が同時にガヤガヤと話す場面などでは、AIが正しく認識できず、精度が落ちる場合があります。

そのため、生成されたテキストは必ず人間が確認し、「手直しは必須」と考えておくべきです。過度な期待は禁物ですが、もちろん、ゼロから全てを文字起こしする手間と比較すれば、作業効率は圧倒的に向上します。

Plaudシリーズ共通のランニングコスト

Plaud Noteシリーズは、デバイス本体価格とは別に、AI機能をフル活用するためにサブスクリプション(月額・年額料金)が必要になる場合があります。

この料金プランは全モデル共通です。

無料プラン(スターター)では、毎月300分まで(週に約75分)の文字起こし・要約が永年無料で使えます。

「週に1回、1時間の定例会議を録音する」といったライトユーザーなら、これでも十分使える可能性があります。

しかし、営業職やインタビュアー、学生などで、これを超えるヘビーユーザーは有料プランへの加入が実質必須となります。

「スタンダード」プラン(月1,200分まで)や、「アンリミテッド」プラン(時間無制限)などが用意されています。

自分の月間の会議時間や講義時間などを試算し、本体価格だけでなく、このランニングコストも考慮に入れておきましょう。

Plaud Note Proの使い方(かんたん4ステップ)

Proの使い方は非常にシンプルで、直感的です。

1点目はペアリングです

まず、スマホに「Plaud」アプリをダウンロードし、アカウントを作成します。BluetoothをオンにしてPro本体の電源を入れ、アプリの指示に従ってペアリングを完了させます。

2点目は録音です

本体の録音ボタンを長押し(約1秒)すると、本体が振動し、ディスプレイに録音中であることが表示され録音が開始されます。もう一度長押しで停止します。

また、録音中に「ここが重要だ」という瞬間に録音ボタンを短く押すと、その時点から30秒遡って目印(ハイライト)を付けることができ、後から聞き返すのに便利です。

3点目は同期とAI処理です

録音を停止した後、スマホのPlaudアプリを開くと、Proと接続され、本体に保存されている録音データが自動でアプリに同期(転送)されます。

アプリの「録音」タブから処理したい音声データを選び、「生成」ボタンをタップします。ここで文字起こしの言語や、要約のテンプレート(議事録、マインドマップ、ダイアリー等)を選択します。

4点目は活用です

AI処理が完了すると、テキストと要約が生成されます。

「Ask Plaud」機能を使えば、「この会議での決定事項は?」「Aさんのタスクをまとめて」などとチャット形式でAIに質問し、録音内容に基づいた回答を得られます。

また、「マルチモーダル入力」で、会議中にスマホで撮影したホワイトボードの写真や、補足のテキストメモを録音データに追加し、AIに再度要約させることで、より文脈を理解した完璧な議事録を作成できます。アプリには3,000種以上の職業別テンプレートも用意されており、高度な活用が可能です。

(補足)他社製品(Nottaアプリ等)との違いは?

Plaudシリーズ全体が、NottaやClova Noteといった「スマホアプリ単体」のサービスと比較して優れている点は何でしょうか。

優位性1:「通話録音」への対応

これが最大の差別化ポイントです。特にiPhoneでは、アプリ単体で通話録音を実現するのは技術的に非常に困難です。

Plaud Note(Proと従来型)は、MagSafeなどでスマホ背面に装着し、スマホ本体の振動を検知して高音質に通話を録音する、というハードウェアならではの方法でこの課題をクリアしています。

仕事で通話録音(特にiPhone)が必須な方にとって、Plaudは現状ほぼ唯一の選択肢と言えます。

優位性2:「専用マイク」の音質

スマホ本体のマイクは全方位の音を拾うため、周囲の雑音(キーボードのタイプ音、エアコンの音など)も拾いがちです。

Plaudは、話者の声にフォーカスする高性能な専用マイク(Proは4基)を搭載しています。これにより、スマホ単体で録音するよりも遥かにクリアな音声データを録音でき、結果としてAIの文字起こし精度が向上します。

優位性3:強固なセキュリティ

ビジネスで利用する以上、機密情報の扱いは重要です。Plaudは国際的なセキュリティ基準であるGDPRに準拠し、SOC2 Type2認証も取得しています。データが暗号化され、安全なクラウド体制で保護されているため、法人利用でも安心感が高いのが特徴です。

一方で、Plaudは「リアルタイム文字起こし」(録音しながらテキスト化)には対応していません。

録音が完了し、データを同期・処理した後に初めてテキスト化されます。もし同時通訳のようにリアルタイムでのテキスト化が必要な場合は、Nottaアプリなどが優位です。Plaudは「録音後にじっくり議事録を作成する」というワークフローに向いています。

まとめ:あなたの使い方に最適なPlaudを見つけよう

今回の比較で、Plaud Noteシリーズ全3モデルの明確な違いがお分かりいただけたと思います。

どのモデルが「良い・悪い」ではなく、あなたの使い方に「合う・合わない」かが重要です。

Plaudは「”Amplify Human Intelligence”(人間の知性を拡張する)」というコンセプトを掲げ、”会話こそ知性の源泉”であると考えています。まさにその哲学を体現するデバイスを選びましょう。

あなたの使い方に最適なモデルは、次の通りです。

通話録音が必要で、最高の性能と「録音の安心感」を求めるなら

通話録音が不要で、携帯性や利便性(USB-C)を重視するなら

通話録音が必要で、コストを最優先するなら(値下げ・在庫があれば)

Plaud Note Proは、従来モデルの弱点であった「録音の不安」や「音質」を、ディスプレイと4マイクというハードウェアで完全に克服した「正統進化モデル」です。

「録音の失敗」を絶対に避けたいビジネスパーソンや学生にとって、Plaud Note Proは、その価格差以上の価値と安心感を提供してくれる、最強のパートナーとなるでしょう。

この記事の比較を参考に、あなたの仕事や学習スタイルに最適な一台を見つけてください。

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